設備 |  2019.6.28

パロマ 業界初、センサー搭載の“一歩先行く”安心コンロ

中高年のリフォーム需要開拓

パロマは業界で初めて「エリアセンサー」を搭載し、“一歩先行く”安心を提供するガスビルトインコンロを発売。 中高年のリフォーム需要の開拓を一層強化する。


リフォーム需要開拓で一歩踏み込む

パロマは、大阪ガスと共同でガスビルトインコンロのフラッグシップ新商品「AVANCE(アバンセ)」を開発、発売を開始した。業界初となる新技術を搭載するなどし、一歩先行く安全・安心と家事負担の軽減を訴求する。

人口減・少子高齢化で新築が減少するなか、住宅設備メーカーは中高年のリフォーム需要開拓に向けた取り組みに力を入れているが、パロマも「AVANCE」の市場への投入で中高年のリフォーム需要開拓を一層強化する。

その切り口は、“一歩先行く”安全・安心と家事負担軽減の訴求だ。「『AVANCE』を日本語に直すと、『前進、先進的な』という意味。パロマはこれまでも安全・安心と家事負担軽減を商品開発の軸にしてきたが、今回は一歩踏み込んだ“チャレンジモデル”」と、中島真也社長は話す。

AVANCEの発表会には、俳優の中尾彬(右)・池波志乃(左)夫妻が登壇し、「エリアセンサー」の安全性や、高い操作性などを体験した。中央は中島真也社長

業界初センサー搭載で着衣着火、ゼロ目指す

ガスコンロは強い火力で調理できるメリットがあるが、一方で火を使うため消費者の中には不安を抱く人がいることも事実。不安の一つが「着衣着火」だ。

着衣着火とは、火が着ている服に着火した火災で、着火理由の多くは家庭のガスコンロの火の袖口への燃え移り。東京消防庁管内の2017年の着衣着火による火災件数は38件で、前年と比較すると11件減少、着衣着火による死者数は3人で前年と比較すると4人減少と、発生件数・死亡者数とも減少傾向にある。しかし、まだ一定数おり、ゼロにはなっていないため、パロマでは課題と捉える。「特に、中高年は視力が落ち、反射神経も鈍っているため着衣着火率が高い」(販売部 厨房商品企画グループ 青木信介マネージャー)とし、中高年の着衣着火への危機感を感じている。

パロマはこれまでも、「Siセンサーコンロ」の提案を通じ、コンロの安全・安心の取り組みを進めてきた。Si センサーコンロとは、安全装置、消し忘れ消火機能、早切れ防止機能などを搭載したガスコンロのことで、同コンロの普及により、ガスコンロに関する事故はかなり少なくなっている。

だが、着衣着火対策はまだ不十分な点もあるため、今回さらなる安全・安心に向け、AVANCEには業界初の「エリアセンサー」を搭載し、着衣着火事故ゼロを目指す。

「エリアセンサー」はコンロ手前の左右中央3箇所に配置されたセンサー。手や袖などが着衣着火や火傷の危険があるエリアに入ると、センサーが感知し、音声案内と共にコンロの火力を自動で弱火に絞る。そして、センサーの感知エリアから離れると自動で元の火力に戻るという仕組みだ。

エリアセンサーはフラッグシップ商品の「AVANCE」で今回初採用されたが、今後、普及価格帯の商品でもSIセンサーのように当たり前に採用されるようになれば、家庭内の着衣着火事故ゼロも実現しそうだ。

コンロ手前の左右中央3箇所に配置された「エリアセンサー」を搭載。手や袖などが着衣着火や火傷の危険があるエリアに入ると、センサーが感知し、音声案内と共にコンロの火力を自動で弱火に絞る

天面スイッチで高い操作性
グリル調理器具で自動調理も

AVANCEでは家事負担軽減でも一歩先行く取り組みを行う。

表示が明るく、操作しやすい「タッチスイッチ」を搭載、フラットで清掃性の高い操作部とした。点火の有無や火力等をガラス天板に表示し、かがみ込まずにコンロ操作が可能だ。

グリルで専用調理器具を利用した自動調理でも家事負担の軽減を図る。標準搭載したグリル用の蓋つき波型調理プレート「ラ・クック」を使った自動調理モード「ラ・クックオートメニュー機能」で、調理の手間を軽減。中高年のリフォーム需要に加え、家事負担を軽減させたい共働き世帯への訴求も図っていく。

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