2019.4.25

パナソニック ライフソリューションズ社、IHクッキングヒーターで簡単操作の新商品

ガスからの買い替え需要の開拓を強化

パナソニック ライフソリューションズ社は、IHクッキングヒーターでダイヤル式のつまみを採用し簡単に操作できる新商品を発売する。ガスコンロからの買い替え需要の一層の開拓を図る。

パナソニック ライフソリューションズ社は、IH クッキングヒーター ビルトインタイプの中価格帯新商品「XJ シリーズ」を5月20 日に発売する。 価格は、商品カラーがブラック・シルバーのものが25万5000 円、シルバー単色のものが27 万円。

同社は1990 年にIH クッキングヒーターの販売を開始、これまで累計600 万台以上の生産台数を誇り、現在も順調に生産台数を伸ばしている。だが、まだ中級ゾーンで刈り取れていない層がある。それは、「これまでガスコンロを使ってきたため、IH クッキングヒーターの操作性に不安があり買い替えを迷っている層」(電化商品部・種子田和宏部長)だという。

IH クッキングヒーターの中価格帯新商品「XJ シリーズ」では、新たに操作部にダイヤル式を採用
ダイヤル上部の「光る火力メーター」と天面加熱部の「光るリング」で火力の強弱を直感的に把握

ダイヤル式のつまみ採用
ガスコンロから移行でも違和感なし

こうした層に向け、“需要創造型商品”として売り出すのが、新商品の「XJ シリーズ」。IH クッキングヒーターの操作性への不安を払拭する工夫を施している。具体的には、電源のオン・オフ、火力の調整に、「ダイヤル式」のつまみを採用していること。一般的なIH クッキングヒーターは「ボタン式」である。しかし、ガスコンロはつまみを回して電源のオン・オフ、火力の調整を行うものが多いため、ガスコンロからの買い替えでも違和感なく操作できるように、新商品では「ダイヤル式」を採用した。

ダイヤルを右に回すと加熱が開始、左右に回すと火力調整、左に回すと加熱終了する。ダイヤルを押すことで、素早く加熱の停止も可能で、吹きこぼれなどの緊急時に役立つ。また、ダイヤルの設置箇所は、本体の側面ではなく、天面とすることで、料理をしながらでも操作しやすいように配慮した。

ダイヤル付近には火力や各種機能の情報を大きな文字で表示する液晶を設置。火力を調整すると、液晶の火力表示に加え、ダイヤル上部の「光る火力メーター」が点灯して火力を表示する。さらに、天面加熱部の「光るリング」が、明るさの変化で火力の強弱を表示し、直感的に操作できるようにしている。

また、IH クッキングヒーターに慣れない人に配慮し、「かんたんガイド」も用意した。「取扱説明書を用意していたが、見られないケースが多かったので、基本的な操作やお手入れの情報に絞り、図解でわかりやすく簡潔にまとめるようにした」(同)。

パナソニック ライフソリューションズ社のIH クッキングヒーターの年間生産台数は、東日本大震災以降、伸び悩んでいたが、2017 年くらいから徐々に上向いてきている。新商品がガスコンロからの買い替えを促進し、再び震災前の水準にまで持っていくための起爆剤になるか、注目が集まりそうだ。