三協立山・三協アルミ社、間口最長12mに対応するカーポート
敷地対応力、デザイン力を向上
三協立山・三協アルミ社は同社主力のカーポート「U.スタイル」を刷新し、「間口最大12m、高さ最高3.5mに対応する新・空間自由形カーポート「U.スタイル アゼスト」を発売する。敷地対応力、デザイン力の向上を訴求し、3年後の2021年に10億円の売り上げを目指す。
同社は1981年に、アルミ製カーポート市場に参入し、以後、様々なカーポート新商品を投入し「カーポートの三協アルミと認知されている」(同社)ほど、市場での存在感を高めてきた。同社の数あるカーポートの中でも、主力商品として高い人気を誇るのが「屋根とフレームを自由に組み合わせる」をコンセプトに2001年に販売を開始した「U.スタイル」シリーズ。2006年にリニューアルしたセカンドモデルの「U.スタイルⅡ」は、設計自由度の高さなどが支持を受け、2010年前後のピーク時には年間10億円を売り上げるほどのヒット商品となった。しかし、新築住宅着工数の長期的な減少傾向などが影響して、最近の売り上げは6、7億円程度まで低迷していた。今回、主力カーポートにテコ入れを行い、「U.スタイルⅡ」を刷新し、新・空間自由形カーポートとして「U.スタイル アゼスト」を発売することで、3年後の2021年に売り上げ3億円を目指す。
最長高さ3.5mを実現
「雨に濡れない」が叶う
「U.スタイル アゼスト」では、業界初となる「間口12mのフレーム」や「屋根下までの高さ3.5m」などを設定し、豊富なサイズバリエーションと納まりにより、敷地対応力をこれまで以上に強化した。「日本の持ち家住宅の敷地の約半数は間口が約12m以上と想定され、業界初の12mフレームを設定したことで、敷地を最大限に有効活用できる。フレームをゲートのように使用するなど、カースペースから玄関アプローチまでをファサード空間として演出できるためトータル提案の幅が広がる」(同社)。また、同社が行った調査によると、ユーザーが「カーポートに求めること」の1位は「雨の日の乗り入れがラク」であった。そこで業界初となる屋根下の高さ3.5mまで対応力を高めることで、カースペースから玄関の庇までを屋根で覆えるようにした。雨の日でも安心して車から玄関までを行き来することができる。さらに、天井材付きのプレミアムタイプの屋根などもラインアップした。高級感のあるエントランス空間の演出に寄与する。
「アイデア次第でU.スタイル アゼストは多様な使い方ができる。門扉、門柱などを組み合わせて提案し、エクステリアの魅力向上をサポートしていきたい。約470億円のアルミ製カーポート市場に占める当社のシェアは約25%。U.スタイルアゼストを軸にエクステリア提案を強化することで、早期にシェア30%まで引き上げたい」(同社エクステリア事業部長 西孝博事業部長)考えだ。
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