2019.3.12

三菱地所ホーム リフォーム関連サービス相次いで投入

ライフスタイルの変化に着目した提案へ

三菱地所ホームは、リフォーム関連サービスを相次いで投入する。全館空調システムを使った定額制のリフォームメニューを新たに販売する。また、グループの不動産仲介会社と連携した共同店舗も横浜市に開設。客のライフスタイルの変化に応じた提案などを、それぞれで行う。

2月28日の記者会見で、三菱地所ホームの加藤博文社長が明らかにした。

全館空調システム「エアロテックFit」は、100平方メートル前後の住宅の最大冷暖房負荷に合わせて冷暖房能力を設定し、低能力運転時に高効率で運転できるようチューニングしているのが特長。

また、室外機が1台ですむため、小規模な敷地やマンションの室外機置場の確保を容易にし、コストダウンにもつながる。

既に新築注文住宅では、この空調システムを取り入れているが、リフォームでも導入することで、客への提案の幅を広げる。

新たなサービス「エアロテックFitリフォーム」は、基本工事の費用が面積に応じて決まる定額制を導入。システムキッチンや洗面台などは三菱地所グループの新築住宅、分譲マンションに使われる設備・仕様を採用する。インテリアコディネーターによるカラースキーム提案と商品がセットになった分かりやすい価格を設定する。

ターゲットとするのは、まずは、戸建で次世代省エネルギー基準以上の20坪木造住宅(2×4、在来工法)で、子どもが巣立ち1階で生活しているシニア層。「1階部分のみでエアロテックFitリフォームを実施し、将来を見据えた健康的で安心して暮らせる住まいの実現を提案していく」と同社は話す。

また、中古の戸建て、マンションを購入し、リフォームを検討している人なども視野に入れており、同社は「予算の立てにくい中古住宅の購入+リフォーム時の不安を払しょくしたい」という。

記者会見であいさつする三菱地所ホームの加藤社長

横浜市に不動産仲介業者と共同店舗を開設
中古住宅の購入・リフォームまでワンストップ

同社は三菱地所ハウスネットと横浜市に共同店舗を開設した。一般的に購入する中古マンションなどでリフォームを検討する場合、客は、仲介業者とリフォーム業者それぞれと打ち合わせなどをしなければならない。業者が異なると、費用試算で面倒になることもある。

中古物件の売買・購入、リフォームまでをワンストップで対応することで、こうした問題を回避。それぞれの客のライフスタイルに合った提案を共同店舗で行う。

今回開設した共同店舗は「三菱地所のレジデンスクラブラウンジ みなとみらいイベントスクエア」内に設置。「三菱地所のリフォーム リフォームショールーム」と「三菱地所ハウスネットみなとみらい営業所」がある。施設内には、イベント・セミナースペースも設け、相続税対策や空き家や対策、FP相談、インテリアやリフォームなどのセミナーを今後開催することにしており、住まいに対する様々な要望に応えていく。