住環境研究所・20~40代世帯 間取り実態調査 「タタミルーム」若い世代ほど採用目立つ
小さい子どもの昼寝、遊びの“場”として活躍
若い世代ほど、新築注文住宅を建てる際、畳を使った部屋「タタミルーム(スペース)」を設ける傾向にあることが、積水化学工業住宅カンパニーで調査研究を担う住環境研究所の調査で明らかになった。40代に比べると20代は5ポイント程度多く、「小さな子どもの場(昼寝・遊びなど)として20、30代での採用率が高い」とみる。
沖縄を除く全国で、セキスイハイムの新築注文住宅を建てた施主年齢20~40代の単世帯家族を対象に調査を実施。2010年度~2016年度までの新築時の間取り図面から必要事項を抽出し、集計した。サンプル数は1万7064件。
タタミルームは、全体を通じて減少傾向にある。10年度81.1%だった採用率が16年度には74.7%に縮小。最も減少が目立つのは40代で、16年度は70.6%と10年度より12ポイント近く下げている。20代も30代も減少傾向だが、40代と比べると落ち幅は緩やかだ。
調査対象の世代の中で、16年度最も高い採用率を示した20代が76.0%と、10年度より5ポイント程度の縮小にとどまっている。30代も16年度は75.6%がタタミルームを採用しており、10年度に比べると下落幅は5ポイントだ。
もっとも、6畳以上のタタミルームは少数派という。同研究所は「タタミルームの用途として、客間が減少し、4.5畳未満でも、子育て、家事、趣味など自由に使える場としてのニーズがある」としている。
また、家族構成3人以下の世帯が増えていることも調査から判明。10年度57.4%だった3人以下の世帯が16年度は63.8%になるなど、年を追うごとに増加している。中でも20代の2人世帯の増加が目立つ。「家賃負担や借入期間などの経済的理由に加え、第一子が誕生する前に建築することで、『最初から快適な住まいで子育てしたい』と考える世帯が増えていることが要因」(同研究所)と推測する。
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