アトムリビンテック、ソフトクローズ関連商品を拡充
建具や空間の意匠に配慮した金具も
主力のソフトクローズ関連商品のラインナップを拡充。極力“見せない仕様” の金具を拡充させたほか、ダブルソフトクローズなど、製品開発力を活かした提案を加速させている。
アトムリビンテックは恒例となっている秋の新作発表会を東京・新橋にあるアトムCSタワーで開催した。
会場では、同社の製品開発力を活かしたソフトクローズ関連の新商品や金物を豊富に展示。ソフトクローズ商品は引き戸の上部に取り付ける機構で、戸が閉まる直前にソフトクローズ機能が働き、扉がゆっくりと静かに閉まるというもの。同社の主力商品である。
新たな提案として戸先・戸尻ともにソフトクローズに出来る「戸袋対応マルチ併用型ダブルソフトクローズ」を開発。戸先上部に「ソフトクローズ上部吊り車」、戸先下部に「マルチソフトクローズユニット」を使用することにより、開けるときは枠より約120mm手前で、閉じるときは枠より約50mm手前でソフトクローズが作動する。金具が戸先についているため、修理などを楽に行えるという利点もある。戸先下部のマルチソフトクローズユニットは戸を吊ったままでユニットの脱着ができるなど、高いメンテンナンス性を確保している。
また、来年の春発売予定のアウトセット引戸用の鎌錠「アウトセット引戸錠」も展示した。通常、メーカーごとにピンポイントに設定されていることが多い錠ケースのフロント面からレバーハンドルの中心までの水平寸法を指すバックセットを、45mm~60mmの範囲で自由に設定できる。
さらに、参考出品として「下荷重アウトセット引戸」も展示。上レールや吊り車を使用しない納まりでも戸を開閉できるマルチクローザーを上部に使用することで、下荷重アウトセット引戸をソフトクローズ仕様にできる。
金具の機能は確保しつつ見せない仕様に
近年、建具や空間の意匠を損なわずに高い機能を確保した金具が求められるようになっている。そのため、同社は金具を引き戸の内部に隠したり小さくするなど、機能を確保しつつも極力目立たない金具の開発に力を注いでいる。移動間仕切金具や大開口間仕切引き戸は住空間を想定して展示し、「金具は極力見せたくないという要望が多い。小型化や内部への格納が進むことが予想される」(同社)と、“製品を見せない” ことをアピールした。高い製品開発力を活かした同社ならではの製品提案で、さらなる販売拡大を目指していきたい考えだ。
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