ポラスグループ 17年度の連結業績 前年度に続き売上、利益で過去最高
地域密着・農耕型経営で指名買い狙う
ポラスグループが2018年3月期の連結業績を発表した。売上高、経常利益ともに前年度に引き続き過去最高を記録。主力の戸建分譲では6年連続で契約棟数が2000棟を超えた。地域密着・農耕型経営の深耕によって、エリアナンバーワンの地域を揺るぎないものにしていきたい考えだ。
ポラスグループの2017年度の連結業績は、売上高が前年度比3.2%増の1995億円、経常利益が同7.3%増の148億3800万円となり、昨年度に引き続き過去最高を更新した。
主力である戸建分譲住宅事業は、年間の契約棟数が同3.7%増の2300棟、売上棟数が同1.0%減の2290棟となった。売上棟数はわずかに前年度実績に届かなかったが、契約棟数は6年連続で2000棟を超えている。
2018年度は契約棟数で同20%増の2760棟、売上棟数で同16.6%増の2670棟を計画、過去最高の実績を目指す。
同グループの中内晃次郎代表は、「指名買いされる分譲住宅を目指す」としており、ローコスト系の分譲住宅事業者とは一線を画す街づくりに注力した商品企画を今後も推し進めていく方針だ。
また、グループ会社である中央住宅の品川典久社長は「創業以来培ってきた地域密着・農耕型経営の考え方で魅力ある街づくりや地域貢献活動を進めていき、単に売上棟数を伸ばすだけでなく、地域のためになる分譲住宅を提供していきたい」と語った。
商圏の拡大・深耕が順調に進展
常磐・京葉エリアで拠点開設
ポラスグループでは、現在、大きく埼玉エリア(さいたま、埼玉南部、東武東上線沿線、東京城北)、越谷、松戸(常磐、京葉、東京城東)という3つの商圏で拡大を進めている。
ただし、地域密着型経営を実践するために、工事部門やアフターサービス部門などの拠点を整備してから商圏を拡大するという取り組みを進めており、2018年度には千葉県柏市に注文住宅と工事部門の拠点を整備する。また、千葉県船橋市にも注文住宅とアフター工事の拠点を開設する。
加えて、柏と船橋には単独展示場もオープンさせる。ともに4棟のモデルハウスを整備し、船橋ではインテリアのショールームも併設する計画だ。
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