国内向け2×4材の記録的な価格高騰が続いている。好調な米国の住宅市場向けに材が流れ、国内向けの材の供給が不足していることが大きな要因だ。国内市場では流通が滞る事態も生じ始め、国産材へシフトする事業者も現れ始めている。

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国内向け2×4材の価格が過去最高を更新し続けている。2017年8月にカナダのブリティッシュコロンビア州で発生した大規模な山火事による伐採規制が原因で丸太不足になったことや、同じく2017年に厳冬に見舞われた北米において伐採と輸送が滞ったことなどが影響したという声が聞かれるが、好況な米国住宅市場へ材が流れ、日本向けの材の供給が滞っていることが、価格高騰が続く最大の要因だと見られている。

業界関係者は「北米の生産者の多くは、高い利益を得られるため、グレードの高い材の販売先を好調な北米市場に向けて大きくシフトしている」と話す。日本向けの2×4材のスタッドの価格推移を見ると、2017年7月まで、北米の製材の基本的な計算単位である1 ボードフィート(Mfbm)当たり540~560ドル代で安定して推移していたが、その後、価格上昇が続き、2018年6月時点では、740~780ドル代にまで上昇。日本円に換算すると1立方㍍当たり約5万8000円となり、2016年10月時点の価格と比較すると約2万円以上している。日本向け2×4材の高騰が続く中で、国内市場では流通が滞る事態も出始めている。業界関係者によると「多くの事業者が価格高騰に苦慮している。日本向け2×4材のスタッドを扱う工場の中には封鎖したところもある」という。

国産材2×4材に脚光

一方で、2×4材に国産材を活用しようという動きが活発化してきている。このまま日本向け2×4材の高騰が続けば、国産材シフトの動きはさらに加速していくだろう。一方で、「カナダでの大規模な山火事から1年が経ち、マーケットは落ち着く傾向にある」という見方もある。いずれにしても国内市場に大きな影響を及ぼす日本向け2×4材の価格推移に注視していく必要がある。

日本向け2×4材の価格動向(2017-2018) US$/Mfbm(運賃込み)

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