外国から木材製品を調達するのに、日本が買い負けるケースが増えてきている。

日本では、戦後の高度成長期に膨大な数の住宅が供給された。世界的に見ても日本は非常に有望なマーケットであり、外材の調達で買い負けるということはまずなかった。

しかし、人口減少時代に突入し市場が縮小していく、さらに、北米市場も元気であり、中国も台頭してくる、韓国も強いといった中で、日本のマーケットの存在感が低下している。加えて、日本の消費者は品質にうるさいため、海外の生産者にとって売りにくいという点も日本離れに拍車を欠かけている。 外材の調達が難しくなる中で、ここにきてとくに顕著な傾向が見られるのは、2×4市場だ。好調な北米の住宅市場に材が流れ、国内向け2×4材の供給が滞り、記録的な高騰が続いている。

しかし、この状況を、利用期を迎える国産材活用を進める大きな追い風が吹いていると前向きに捉えることもできる。国産材2×4材を活用した住宅づくりを推進するといった様々な方法が考えられるだろう。製材事業者の協和木材は、2×4材のコンポーネント工場、地域ビルダー、設計事務所などと連携し、国産材2×4材を活用した住宅づくりを推進する「国産スタイルツーバイフォーの家を創る会」を2014年に発足し、活動を続けている。協和木材東京営業所の安池淳二氏は、「現在、常時生産を行っている国産材2×4材のJAS工場は、いずれもフル生産に近い状況。大手から地場事業者まで外材からの切替検討が進んでおり、供給元の綱引きが熾烈になってきている」と話す。

一方で住宅事業者などからは「そもそも国産材はどこにあるのか」といった声も聞かれ、国産材活用を推進するためには大きなハードルがあることも事実。だが、国内に唯一豊富にある資源としての国産材を有効活用し、地域循環する仕組みを構築することができれば、地方創生の観点からも強力な推進力になるに違いない。

外部環境の変化に流されて「やむを得ず国産材」なのか。外部環境の変化をチャンスと捉えて「是が非でも国産材」なのか。そのスタンスの違いで将来的に大きな差が生まれてきそうだ。

「国産スタイルツーバイフォーの家を創る会」では、木材産業に関連する川上から川下までの事業者などが連携して国産ツーバイフォー住宅づくりを推進している