日本アクア、既存製品を組み合わせた空調システムを開発
ローコストで「室温のバリアフリー化」を実現
日本アクアは、既存のエアコンと換気システムを組み合わせることで、ローコストで「室温のバリアフリー化」を実現する画期的な24時間全館空調システム「風運時(foo~unji)」を開発した。地域ビルダーなどに対して、現場発泡断熱材「アクアフォーム」とセットで提案し、ビルダーなどの差別化戦略を支援していきたい考えだ。
現場発泡断熱材「アクアフォーム」を展開する日本アクアは、エアコン1台で、家全体を快適な室温に維持できる24時間全館空調システム「風運時(foo~unji)」を、換気システムなどを取り扱う日本住環境と共同開発した。
小屋裏に1坪ほどの蓄熱室を設け、蓄熱室内にエアコンを一台設置し、加熱・冷却した空気を溜め込む。1階用と2階用のファンでこの空気を各居室へと送り込むことで、全館を一定の温度に保つことができる。
日立社製の業務用エアコン「省エネの達人プレミアム」を採用し、また、各居室に加熱・冷却した空気を送り込むファンとして、日本住環境が製造・販売するダクト式の第三種換気システム「ルフロ400」を用いる。
日本アクアの住宅営業本部住環境部の小田島汀生部長は、「新しく全館空調システムを開発するのではなく、既存の製品をアッセンブルすることで、誰もが採用しやすいシンプルな仕組みを目指した。確実な断熱・気密施工ができるアクアフォームと組み合わせ、最小限のエネルギーで“室温のバリアフリー化”が実現できる」と話す。
「風運時」の導入に際しては、各住宅の性能にあった最適な仕様提案を行う。各棟で外皮性能チェックを実施し、住宅性能を事前に把握した上で、エアコンの能力など、最適な仕様を決定する。
また、「風運時」の送風機の役割を果たすルフロ400とは別に、24時間換気システムという本来の目的で、天井裏にもう一台ルフロ400を設置する。これにより「断熱・気密・換気・空調を最適化できる」(小田島部長)。
ローコストで運用可能
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