サンワカンパニー、ネットによる建材・設備の販売が好調 ものづくりの技術を活かした製品提案が進む
豊富な品揃えとデザイン性の高さを武器に販売拡大を狙う
建材や設備製品を提供するサンワカンパニー(大阪市北区、山根太郎代表取締役社長)は、製品のすべてをインターネットのみで販売している。職人がつくる洗練されたデザインの製品を低価格で提供しつづけ2017年9月期の売上高は過去最高を超えた。デザイン性の高い製品の開発などで認知度拡大、販売増加を狙う。
サンワカンパニーは建材や設備機器など提供する製品のすべてをインターネットで販売している。設計事務所や不動産開発業者向けに建材や設備機器の商品開発を行っていた同社は、2000年からインターネットによる製品販売を開始。当時、FAXで注文を受け入金を確認した後に製品を発送するというアナログな仕組みでスタートしたが、自社開発した製品の製造をメーカーに委託し、直接仕入れを行うことで大手建材・設備メーカーに比べ3割程度価格を安くし、ユーザーの属性によらない価格の統一化を実現、販売を伸ばしている。
製品の数々は同社のオンラインストアで購入できる。例えばキッチンのカテゴリーを選択すると様々な種類のシステムキッチンを見ることができるほか、レイアウトのイメージ図や説明書なども確認できる。「システムキッチンWEB見積りシステム」でキッチンの種類・プラン・配送方法などを選択すると見積りも取得可能。
販売を伸ばしている要因のひとつは製品の品揃えの多さだ。キッチンやバス、洗面ボウルや建具など20カテゴリー、6000点以上の製品を取り扱っており、全体の約8割が自社開発のオリジナル商品となっている。タイルやレンガ、ガラスなどの輸入品も取り扱っており、ワンストップで総合的な提案が可能だ。マーケティング部広報課の矢頭ユミ氏は「当社が提供する豊富な製品で理想の家づくりを実現できたら」話す。
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