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鮮やかな在来木造の工業化

在来木造を工業化する大型パネル事業を展開するウッドステーションが立ち上がった。同社は工場で柱、梁、断熱材、サッシなどを組み立て大型パネル化する工業化技術と、BIMなどの最新の情報技術の融合を図ることで、住宅製造工程を「見える化」し、在来木造の生産性を飛躍的に高めるのを目的としている。また、こうしたノウハウを受託加工という形で提供することで、ビルダーの工業化を下支えするビジネスモデルの構築に挑む。

住宅製造工程の見える化は、住宅業界に関連するサプライチェーン全体に影響を及ぼしていく可能性もある。大型パネル事業では、木材や建材の情報、加工情報、さらにはいつ建設されるのかといった、より確度の高い設計情報を把握、管理する。その確度の高い設計情報をサプライチェーンの上流に流すことで、計画通りに生産し、現場に供給するマーケットイン型の住宅づくりへと導くことが可能になる。在来木造の生産のあり方を根本から変えていく可能性を秘めている。

一方、欧米などに目を向けても、パネル化技術と情報技術を駆使して、木造の住宅・建築業界にイノベーションを起こそうという動きが加速している。こうした潮流が世界で同時多発的に生まれてきていることも興味深い。これは木造の住宅・建築分野こそ、工業化と情報化により大きく効率化を図る余地が残されているからだと見ることができる。

ただ、いくら工業化と情報技術の融合という理想を追求してもパネルの精度に難があれば、全てが台無しになり、設計情報との連動といった話ではなくなってしまう。その点、大型パネルの開発者であるウッドステーションの塩地博文社長は、大型パネルの精度の高さに自信を見せる。独自のノウハウを活用することで、重機で吊り上げた大型パネルをわずか誤差1mmの範囲内で、ドリフトピンに差し込んでいくことができる。「大型パネルほど鮮やかに在来木造を工業化したものはない」という関係者からの声にも頷けるところだ。欧米などで台頭するパネルを製造する企業とも、このパネルの精度という点で大きな違いがあるようだ。塩地社長は、理想だけを追わず、泥臭く大型パネルの精度を高め、土台を固めることにも余念がなかった。船出したウッドステーションにスキは見えない。

大工不足が深刻化するなかで「誰かがプレカットを上回る在来の高度工業化を実現するはず」という声は強まっていた。パネル精度の確保、製造工場のネットワーク化などをクリアしたウッドステーションが在来木造の高度工業化に挑む

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特集:

2030年住宅への設置率6割は可能か
初期費用、条件不利地域へのソリューション

国は2030年に住宅での太陽光発電の設置率6割を目標とする考えを示した。
現状の設置率は1~2割とみられ、非常に高い目標と言える。
100万円以上を必要とする「高額な初期費用」や、十分な発電効率を得るのが難しい「条件不利地域」といった課題があるなか、住宅事業者は設置率6割に向けてどのように取り組んでいけば良いのか──。
住宅太陽光発電マーケットの最前線を追う。

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