2017.11.17

三菱地所ホーム、全館空調で開放的なマンションリフォームを提案

「新マンションエアロテック」を発売

マンションリフォーム用に開発した全館空調システム「新マンションエアロテック」を発売した。床下空間を活用することでダクトの設置を不要にした。スケルトンリフォームと組み合わせ、間仕切りのない大空間での快適な暮らしを提案する。


三菱地所ホームでは1995年に独自の全館空調システム「エアロテック」を戸建住宅に搭載して以来、実績を積み重ねてきた。コンパクトな室外機1台で、24時間365日、家中を換気しながら温度差のない快適な温熱環境を実現する。現在は戸建住宅だけでなく、マンション用の「マンションエアロテック」もラインナップしている。

ただし、既存のマンションにリフォームでマンションエアロテックを導入しようとすると、ダクトを敷設する際に室内の天井の高さが確保できないケースがあった。そこで今回、マンションリフォーム用として新たに「新マンションエアロテック」を開発、販売を開始した。

「新マンションエアロテック」では、マンションの上下階の遮音性を確保するために設けた二重床下空間をダクトの代わりとなる空気の経路として活用する。床下を通った空気は床に設けた吹出口から室内に送り込まれる仕組みだ。これによりダクトの敷設を不要にした。

「新マンションエアロテック」のイメージ

大空間でも快適な温熱環境を実現

家中で温度差のない快適な温熱環境を実現する全館空調を導入することで、間仕切りのないオープンな大空間の創出が可能になる。そのため、同社では「新マンションエアロテック」をスケルトンリフォームと組み合わせて提案していく方針だ。

間仕切り壁によって複数の居室に仕切られている既存のマンションをスケルトン状態にまで解体し、「新マンションエアロテック」を導入。さらに、全館空調の特長を活かした開放的な間取りに変更する。2部屋を一体化するなどして広々とした開放的な空間とするプランなどを提案していく。

「家族が自然と集まるようなダイニングを暮らしの中心においたプランや、玄関に大きな土間空間を設けたプランなども可能になる」(リフォーム事業部門 中島秀敏常務執行役員)としている。

同社の加藤博文社長も「マンションに多い田の字型のプランから脱却し、オープンな住まいづくりを提案していきたい」と語っている。

「新マンションエアロテック」の価格は250万円(税別・専有面積90平方メートルまで)。同社ではスケルトンリフォームを70平方メートルで850万円という定額で提供しており、あわせて1,100万円となる。マンションリフォーム受注拡大の起爆剤にしたい考えだ。

「新マンションエアロテック」の投入でオープンな住まいづくりを提案したい」と語る加藤社長