Housing Tribune |  2017.10.27

ハウジング・トリビューン Vol.545(2017年20号)

漏水・結露事故を防げ!! 国総研ガイドラインに学ぶ木造住宅の劣化リスク回避術

国土技術政策総合研究所(国総研)は、2017年8月、大学や実務者などの共同研究者が長年にわたり協議した成果として、木造住宅の劣化対策のガイドラインを公表した。

住宅瑕疵担保責任保険法人の報告によると、瑕疵保険の事故のうち雨水に起因する劣化事故の割合は9割を超えている。漏水・結露などにより躯体内部に雨水が留まることで、木材などの腐朽が進み、住まいの耐久性を低下させる懸念がある。そのため、雨水浸入および結露対策は、木造住宅の安全性を確保する上で極
めて重要な課題と言える。また、高気密化が進んだ現代の住宅では、いったん壁の中などに雨水が浸入すると抜けにくくなり、劣化リスクが以前に比べて高まっているという指摘もある。

今回、国総研が公表したガイドラインでは、木造住宅で最も漏水リスクの高い部位であることが明らかになっている「開口部取合い部」や「屋根取合い部」「バルコニー」について劣化対策上望ましい納まりを検討し、推奨納まり図(案)などを示した。

今回のハウジング・トリビューンでは、これら3つの要注意箇所についてどのような点をおろそかにした結果、劣化事故が発生したのか、どのようなことに気をつけて設計・施工するべきかをダイジェストで解説する。

また、今回のガイドライン作成のベースになった共同研究の委員長を務めた東海大学名誉教授の石川廣三氏にガイドライン作成の狙い、成果などをお聞きした。

併せて、雨水浸入、結露対策に効果を発揮する建材の注目商品を紹介する。

目次

HT’S EYES

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国総研ガイドラインに学ぶ
木造住宅の劣化リスク回避術

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