2017.10.20

LIXIL 環境アレルゲンを抑制するタイルを開発

他素材からタイル素材への移行促す

LIXILは、室外から持ち込んだスギ花粉やダニのフン・死がいに含まれる環境アレルゲンの働きを抑制する内装用のタイル「アレルピュア」を開発、販売を開始した。戸建住宅市場におけるタイルの使用量減少を受け、さらなる機能性を付与したタイルの提供で他素材からタイル素材への移行を促す。3年後に10億円の販売を目指す考え

LIXILが1999年に発売した調湿建材の壁タイル「エコカラット」は、今年で18年目を迎え、今でも売上げは年々2桁成長を遂げるロングセラー商品だ。床タイルも汚れに強い「マイクロガードフロア」、素足で踏んでも冷たく感じない「サーモタイル」など、同社はこれまでに数多くの機能性タイルを販売してきている。

しかし、戸建住宅市場では住宅着工戸数の減少に加え、タイルそのものが戸建住宅に使われていないケースも増えてきているという。以前はトイレや浴室などの水まわりに多く使用されていたタイルも、今では樹脂パネルや壁紙に取って代わり、外壁も窯業系サイディングが増えている。このような現状に危機感を覚えたLIXILは、他素材との差別化を図っていくため、新しい価値を付与したタイルを開発した。それが、環境アレルゲンの働きを抑制するタイル「アレルピュア」である。

判定キットによるテストの結果、アレルピュアにはアレルゲンの存在は確認できなかった

アレルピュアは、タイルの表面に付着したスギ花粉やダニのフン・死がいが持つ環境アレルゲンの働きを抑制する機能を持ったタイルである。環境アレルゲンとは、たんぱく質の一種で、アレルギー症状を引き起こす原因となるもの。アレルピュアの表面を抗アレルゲン剤でコーティングすることで、スギ花粉やダニのフン・死がいが付着した際に、それらが持つ環境アレルゲンの働きを抑制する。


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