アイジー工業の新戦略 創業50周年に向けブランディング戦略を構築
アイジー工業 若尾直 代表取締役社長
前任の服部達夫氏から引き継ぎ、若尾直氏がアイジー工業の社長に就任した。
同社は、2020年には創業50周年を迎える。
若尾社長は、「金属サイディングのトップメーカーとして、より高い感度でニーズを把握し、商品開発に反映していく。
ユーザーから支持される商品を増やし、会社をより大きくし、社会に貢献していきたい」と話す。
──社長就任に当たっての抱負をお聞かせ下さい。
会社をより大きく、強くし、社会に貢献していくことが、私に課せられた使命です。会社を大きくしていくためには、お客様から支持される商品を増やしていく必要があります。金属サイディングのトップメーカーとして、より高い感度でマーケットニーズを把握し、商品開発に反映していきます。マーケットニーズを把握し、伝えるのは、営業部門のスタッフの役割、そのニーズを具体化するのは、製造部門のスタッフの役割です。営業、製造のそれぞれのスタッフがより緊密に情報交換を行える環境整備を進めるなど、商品開発のサイクルをさらに強化していきたいと考えています。
また、社員に対して「事件は、営業、製造の現場で起きている」ということを繰り返し言っています。現場には、ネタもトラブルも落ちています。現場に目を注ぎ、改善していくことは、メーカーでなくても、どのような企業にとっても重要なことでしょう。現場重視の経営を行っていきたいと考えています。
──2020年には、創業50周年を迎えます。
創業50周年に向けて、改めて会社のブランディング戦略の構築、理念づくりを進めています。社員が自分の会社をどう捉え、今後、どのような会社になることを望んでいるのか。また、取引先の顧客が当社に何を期待されているのか。ヒアリングを行っています。このヒアリングの中で、浮き彫りとなったのは、「挑戦」というキーワードでした。「挑戦」は、当社の創業者である石川堯さんの頃から大切にしてきた企業文化であり、当社のアイデンティティとも言える言葉です。挑戦するから技術開発を推し進めることも可能になります。当社が「技術のアイジー」と呼ばれている所以でもあります。ヒアリングを経て「挑戦」が当社にとって非常に重要なキーワードであると再認識しているところです。私も「挑戦」を大きなテーマとして経営に取り組みます。絶え間なく「挑戦」を続け、「技術のアイジー」に磨きをかけていきたいと考えています。
多様化する消費者ニーズ 金属ならではの価値を訴求
──中長期的には、新築市場は縮小していくと見られています。縮小するマーケットに対してどのように対応していくお考えですか。
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