アイジー工業、代表取締役社長に若尾直氏が就任
独創性ある発想、技術で新しい商品、価値を提供
アイジー工業は6月22日に開催された株主総会で取締役の改選を決定。服部達夫氏に代わり若尾直氏が代表取締役社長に就任した。若尾社長は「創業時の理想追求への熱い想いを心に刻み、独創性のある発想、技術で、現代の多様化するニーズに応える商品を生み出し、新しい価値を提案していきたい」と抱負を語った。
アイジー工業の新代表取締役社長に就任した若尾氏の前役職は、同社の親会社である住友商事の建材・セメント部の部長。また、アイジー工業の非常勤の取締役を2011年から務めてきた。
7月3日、東京で開催した新商品発表会で若尾代表取締役社長は「アイジー工業は日本の高度経済成長期ピークの1970年に、『寒い冬でも暖かな住まい』『住む人の健康、快適な暮らしに寄与する住まい』を実現するという熱い想いを胸に立ち上がった。理想追求への熱い想いが、これまでなかった発想・技術を生み、課題を解決する独創性の源となってきた。創業時の熱い想いを心に刻み、あくなきチャレンジ精神で現代の多様化するニーズに応える商品を生み出し、新しい価値を提案していきたい」と述べた。
売り上げ増も販売管理費増大が影響し減益に
同社は新商品発表会で、取締役の改選の発表とともに、2016年度の実績報告も行った。主力の金属サイディングについてはラインナップの拡充を進めた。2016年3月にインクジェット塗装を施した「ガルフィーユi/モード3柄:ムービングストーン」、遮熱性フッ素樹脂塗装鋼板を採用した「NF–マイルドウェーブ」、6月には、業界最深となる表面エンボスの深絞り技術により、従来にない立体感と陰影を表現した「NF–テセルブリック」などを発売し、多様な住宅スタイルに対応する商品ラインナップの拡充を図った。ただ、金属サイディングの強みを発揮できるリフォーム市場で実績を伸ばせず、競合他社との競争も激化し、金属サイディングの売上高は前年度比0.1%減となった。
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