米サルベージショップのノウハウを導入し リビルド・ニューカルチャーの広がりを目指す
リビルディングセンタージャパン 東野唯史 代表取締役
米・ポートランドの古材流通ショップである「 リビルディングセンター 」の名を冠した店舗を長野県諏訪市にオープンした。
解体される住宅から古材を“レスキュー”し、ユーザーに手頃な値段で販売する。
エンドユーザーやリフォーム・リノベーション事業者のみならず、空き家活用やまちおこしに積極的な自治体などからも注目を集めている。

──なぜ、リビルディングセンターを立ち上げようと考えたのでしょうか。
私はデザイン系の大学を出て、展示会のブースを手がける企業に務めた後にフリーランスのデザイナーとなりました。もともと古材が好きで、ショップなどのデザインに古材を使っていたのですが、もっと安くて気軽に古材を買うことができる場所があればいいのにと思っていました。日本にある古材屋さんは、米国の古材を大量に仕入れてちょっと高めの値段で売るお店か、古民家再生ブームの流れから柱や梁など大型の物を扱うお店がほとんどです。
3〜4年ほど前、米国にはリビルディングセンターなど、サルベージショップと呼ばれるお店が結構あると知りました。米国では、住宅をつぶしてしまわずにきれいに解体し、サルベージショップが建具や設備、木材などを引き取って販売しています。2015年にポートランドのリビルディングセンターやサルベージワークス、シアトルのセカンドユーズなど、いくつかのサルベージショップを見て回りました。そのなかでリビルディングセンターが、自分が思い描く形に近かった。NPOが運営しており、陳列の仕方は雑ですが値段は一番安い、また、まちなかにあり、カップルがデートの途中で寄るといった雰囲気を持っています。米国でDIY文化が進んでいるということを差し引いても、すごいなと思いました。
日本で古材屋をやるならこの形だと思い、リビルディングセンターにアクセスしたところ「名称の使用は問題ない、ノウハウも何でも提供する」と回答をいただきました。リビルディングセンターはポートランドの地域のために活動しており、ほかに広げるつもりがない。だから、ノウハウの提供にデメリットがないのです。むしろ理念が広がることは世界のために良いと考えています。
こうしたいきさつで、2016年10月に「リビルディングセンタージャパン」をオープンすることができました。
──具体的に、何を対象に、どのように回収して販売しているのですか。
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