吉真建設、デイサービス事業を工務店の新たなビジネスに
事業モデルを構築し全国の工務店への導入を推奨
埼玉県さいたま市を拠点に注文住宅やリフォームなどを行っている 吉真建設 (埼玉県さいたま市 吉眞誠人社長)は資材流通の物林と連携し、工務店が手掛けるデイサービス事業のビジネスモデルを構築。全国の工務店に導入を促進している。地域に密着した営業活動を行う工務店にとってメリットの大きいビジネスとして訴求していく。
人口・世帯数の減少に伴い、新築を中心に住宅市場の縮小が見込まれている。埼玉県も少子高齢化の影響を受けつつある。それに伴い、大手住宅メーカーなどとの競争も激しさを増している。
そんな埼玉県を中心に注文住宅や規格住宅の施工、リフォーム、土地建物の売買・仲介、管理などを行っている吉真建設では、新たなビジネスとしてデイサービス事業に着目。埼玉県内でデイサービスセンターの建設と運営を進めている。デイサービス(通所介護)は、要介護認定を受けた高齢者が日帰りで施設に通い、食事や入浴、日常生活上の介護やリハビリテーション訓練を受けることができるサービス。高齢者は要介護になると家に閉じこもりがちになる。施設で他の利用者と接し交流することで、引きこもりや孤立を防ぎ、介護をする家族にとっても負担を軽減することができるようになる。国が施設から住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう推進するなか、デイサービスが重要な役割を果たしている。
同社の吉眞孝司会長によると「注文住宅の受注が厳しさを増すなかで、これまでも事業の多角化を図るため飲食店の経営などを行ってきた。デイサービスへの参入もこの一環だった」という。
同社は1年半前にさいたま市見沼区に「笑美の湯」というデイサービスセンターを開設し、運営を行っている。入浴に特化したサービスを行う施設で、リフト付き浴槽も完備。施設のコンセプトを明確にしていることもあり、通常のデイサービスとは一線を画している。
そして、現在、2施設目となるデイサービスセンター「笑美の郷」をさいたま市桜区で進めている。建築面積約300坪の大規模施設で、平屋建ての大規模木造建築物となる。2017年6月の開業を予定している。
自社で建設、運営することでコストを抑え安定収入が得られる
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