XSOLが仕掛ける住宅用太陽光発電の市場拡大戦略
XSOL 鈴木伸一 代表取締役社長
変革期を迎える太陽光発電業界
ワンストップソリューションを武器に住宅用市場を開拓
新たな固定価格買取制度のルールが定められた改正FIT法が施行されるなど、今、太陽光発電業界は変革期を迎えている。その中で、太陽光発電の総合企業・XSOL(エクソル)は太陽光発電に関するワンストップソリューションを武器に、住宅用市場でのシェアアップに向けて一層アクセルを踏み込もうとしている。その狙いと今後の事業戦略を鈴木伸一代表取締役社長に聞いた。
─鈴木社長は太陽光発電協会で事務局長を務められていたこともあり、太陽光発電市場に非常に精通されているとお聞きしています。まず、課題も含めて、太陽光発電市場の現状について教えてください。
まず、太陽光発電市場について世の中で誤解があるようですので、それについてお話しさせていただきたいと思います。よく誤解されるのは、FIT(固定価格買取制度)の設備認定量と太陽光発電の導入量の関係です。
設備認定量を単年で見ると、ピーク時と比べて大きく減少していることを受け、マーケットがシュリンクしているなどと言われることがありますが、そうではありません。実態として太陽光発電の導入量は、2016年度まで依然ピーク時と同等を維持しており、累積導入量は確実に増えています。しかも、設備認定量が減っているのは、認定を取っただけで電力系統に接続しない、実態が無い事業者の認定が取り消されたということもあります。残ったのは、より実現性の高い数字ということです。
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