LIXIL住宅研究所とLIXILが新工務店ネットワーク「YUIE PROJECT」を開始

LIXIL住宅研究所が、LIXILと連携し、新たな工務店支援プロジェクト「YUIE PROJECT」を立ち上げた。

同プロジェクトは、LIXILおよびLIXIL住宅研究所が積み上げてきた信頼と実績をもとに創り上げた「マルチブランド戦略」向けの住宅商品を工務店に提供する事業。工務店が持つ主軸の自社商品や商圏はそのままに、これまで取りこぼしていたニッチ層顧客への受け皿として、ターゲット・コンセプトの異なる「YUIE」シリーズを追加することで、大きな投資をすることなく、プラスαの受注を可能にする。加嶋伸彦社長は「LIXILの総合力を生かして、地域の工務店、ビルダーの方々に地域のシェアアップを実現していただきたいという思いで立ち上げた」と説明した。

加盟店には住宅商品に加え、来場促進ツール、接客ツール、保証、CS向上などのサービスをパッケージとして提供する。加入1年目にかかる費用は134万円（税抜、1商品の場合）、1商品から購入可能、商圏の制限なしなど、加入の敷居を下げて、加盟店を増やしていく考えだ。2024年3月時点のLIXIL住宅研究所の加盟店は181社だが、それに、新プロジェクト加盟店をあわせて、2029年末までに400店までの加盟店拡大を目指す。

「YUIE PROJECT」始動にあわせ、第一弾として植物との調和空間をコンセプトとした規格住宅商品「YUIE BOTANICAL」を10月18日から販売開始する。同プロジェクトが目指すのは、従来のファミリー層をターゲットとした商品とは違った、「10人に1人が好むニッチなコンセプト」。今回はDINKSあるいはこれから家族設計を考える都市部での生活を希望する30代女性をターゲットとし、植物と共生する住まいをテーマとした。在来工法の2階建てで、外観は四角を基本としたシンプルなデザイン。最先端のLIXIL商材を採用し、LIXIL社のグローバルデザインチームが住まい全体のコーディネートを手がけた。同商品の価格は、FLAGSHIP MODEL（延床面積94.39㎡）が2570万円（税抜）、STANDARD MODEL（延床面積92.73㎡）が2050万円（税抜、いずれも本体概算価格）。今後、2027年までに6商品を順次発表していく計画だ。