LIXILがアルミリサイクルの現在地を報告
業界唯一となる「アルミ鉱さい」のリサイクルも
LIXILがアルミリサイクルに関する取り組み報告書を公表した。
同社は、1998年に前身であるTOSTEMアルミ材料工場でアルミリサイクル技術の研究を始めて以来、25年にわたってアルミリサイクルに取り組んできた。
そうしたなかで、2022年12月にはリサイクルアルミ材を70%利用した「プレミアル R70」を発売、23年10月からはリサイクルアルミ100%の「プレミアル R100」の物件対応を開始している。
今回、独自の「クローズドループリサイクル」を行う技術が確立したとして、報告書を公表した。
クローズドループリサイクルは、使用済みの自社製品から回収した素材を、自社製品に再使用・再利用すること。報告書では、アルミの表面着色時に発生する「水酸化アルミスラッジ」の有価物化や、アルミを溶解する際に発生する酸化物(ドロス)のうち、再処理できずに産業廃棄物となっていた「アルミ鉱さい」の再資源化についての取り組みが公表されている。
報告書の公表に伴せて開催したメディア座談会において、LIXIL Housing Technology材料事業部長 池上直樹 氏は、「発生量が多いため、まずは『アルミ鉱さい』と『水酸化アルミスラッジ』から技術開発を進めたが、完全リサイクルに向けて他の物質についても同じように有効利用できるような研究を進めていきたい」とした。
なお、報告書の全文はLIXILの公式サイトで閲覧が可能だ。
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