MAAHA CHOCOLATE 田口愛さん 笑顔の連鎖を生み出すカカオ革命

Mpraeso 合同会社CEO 田口 愛さん

「やりたいこと」から「やれない理由」を引いてみる。それが行動の大きさになる。

ガーナの高品質のカカオにこだわったチョコレートブランド「MAAHA CHOCOLATE」。このブランドの創設者である田口愛さんは、“チョコ好きの大学生”という立場でガーナの政府機関との交渉を行い、現地に工場まで建設してしまった。大好きなチョコに関わる人を笑顔にしたいという想いからスタートしたカカオ革命は、あらゆる境界線を溶かしながら笑顔の連鎖を生み出そうとしている。

元気をくれる宝石のような銀色の包み紙

ガーナの小さなチョコ工場から誕生した境界線を溶かすチョコレート。MAAHA CHOCOLATEをめぐる物語は、岡山の少女の話からはじまる。

MAAHA CHOCOLATEを創設した田口愛さん。彼女とチョコレートの出会いは、名古屋に住むひいおじいちゃんからもらった金色の包み紙のチョコレート「ポーム・ダムール」。

ひいおじいちゃんの家に行く度に、「よく来たね」と金色の包み紙のチョコレートを手渡された。「見た目は宝石のようで、食べると不思議と元気になる。不思議な食べ物だなと感動しました」と当時を振り返る田口さん。

そこから田口さんのチョコレート愛は深まっていく。お小遣いを貯めてはスーパーなどでチョコレートを購入。テストや発表会の前など、「ここぞ」という時には必ずチョコレートを食べた。「大切な瞬間にはいつもチョコレートがありました」という田口さんの言葉は、どんな広告のキャッチコピーよりも説得力がある。

田口さんの家では、生産者の顔が見える野菜などを購入することが多かったそうだ。「この人が育てた野菜なのか」と思いを馳せながら野菜を食べていたという。そこで疑問が頭によぎる。チョコレートはどんな人が作っているのだろう―。家族に聞いても分からない。それならばと自分で調べることに。

日本に輸入されているカカオの8割がガーナ産であることが分かった。まだ見ぬガーナという国。大好きなチョコレートの原料となるカカオをたくさん作っている遠いアフリカの国。想いは広がっていく。

4/6 18:00〜
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