New   2026.3.30

木質接着パネル工法がオープン化 プレハブ建築協会が設計指針を公表へ

木造建築での利用にも期待

 

(一社)プレハブ建築協会は、木質接着パネル工法について、今年5月末を目途に設計指針を公表する方針を明らかにした。同工法については、2025年3月31日に告示化されており、木造軸組工法や2×4工法と同じく、オープン工法として誰でも扱えるようになっていた。

木質接着パネル工法は、ミサワホームとヤマダホームズが独自に展開している工法。両社では型式適合認定を取得し、いわゆる工業化住宅として同工法を用いた住宅を提供してきた。

あらかじめ取得した型式適合認定の範囲内で住宅を建設する場合、建築確認が大幅に簡略化されるといったメリットがある一方で、型式適合認定にあわない設計を行おうとすると、通常の戸建住宅では求められないような高度な構造計算を行う必要があった。

そこで、かねてから(一社)プレハブ建築協会では、国土交通省や国土技術政策総合研究所、建築研究所などとの協議を重ね、告示化に向けた取り組みを進めてきたという。

25年3月31日に「木質接着パネル建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件」が公布され、木質接着パネル工法の仕様規定、構造計算ルート1~3が定められた。

これを受けて、同協会では「木質接着パネル工法建築物構造設計指針」の発行に向けて、作成検討委員会(委員長:坂本功 東京大学名誉教授)、作成検討WG(主査:河合直人 工学院大学名誉教授)での議論を進めており、5月末にも設計指針が公表できる見込みだという。

この設計指針が完成することで、ミサワホームとヤマダホームズ以外の住宅会社であっても、これまではクローズド工法であった木質接着パネル工法を用いた建築物を設計・建築できるようになる。

さらに言えば、オープン工法になったことで、戸建住宅だけでなく、木造建築でも活用しやすくなるだけに、今後、建築物の木造化という流れの中でも活躍の場が広がりそうだ。

なお同協会では、設計指針公表後、ホームページ上で普及に向けて設計指針などを解説した動画を公開する考え。