2025.12.9

2024年新築マンション年収倍率、全国平均10.38倍

上昇傾向続く

 

2024年における新築マンションに対する年収倍率は全国平均で10.38倍になったことが、東京カンテイの調査で明らかになった。2023年に初めて10倍を超えて以降も上昇が続いている。

倍率拡大の背景には、地方圏でも1億円を超える高額物件やタワー物件が増え、価格水準を押し上げたことなどがある。倍率が拡大した地域は28に増加。地方圏では9倍台、10倍台のエリアが16地域から21地域に増えている。

都道府県別にみると、最も年収倍率が高かったのは東京都で17.00倍。次点で高い神奈川県の14.04倍を3ポイント近くも上回る。首都圏全体では、平均年収に比べて新築価格の上昇度合いが上回り、年収倍率は13.74倍となった。千葉県は10.70倍であり、9年ぶりの10倍台に達している。

その他の主要都市圏の年収倍率については、近畿圏が11.77倍、中部圏が9.35倍となっている。