New   2025.10.3

竹中工務店など4社、廃校活用し合板製造

木曽地域の小径木利用を促進

 

竹中工務店、Tree to Green(東京都渋谷区)、ソルトターミナル(長野県塩尻市)、丹青社(東京都港区)の4社は、廃校を活用して合板製造などに取り組むプロジェクト「(仮称)シンゴーハン」を始動した。

このプロジェクトは、木曽地域の森林資源を活用した循環型経済の構築を目指す「木曽森林グランドサイクル構想」の中核事業として取り組むもの。このほど、4社はプロジェクトの運営会社としてツミカサネ(長野県木曽郡木曽町)を設立。旧楢川中学校(塩尻市)を活用した「第一工場」と旧上田小学校(木曽町)を活用した「第二工場」の二拠点体制で事業を推進していくとした。

第一工場(塩尻市・旧楢川中学校):丸太から単板を製造する拠点
第二工場(木曽町・旧上田小学校):単板から合板を製造する拠点

第一工場は丸太から単板を製造する拠点、第二工場は単板から合板を製造する拠点となっている。これまで活用が難しかった小径木や未利用材なども高付加価値な合板に再生し、木曽地域における森林資源の新たな価値創造を目指す。

各工場の本格稼働は2026年秋を予定しており、現在は施設改修および製造ラインの設計を進行中。なお、第一工場については、合板工場に加え、林業や木工などに関わる企業・人の交流・イノベーション施設となる森林ハブ拠点としても展開していく方針だ。