2025.5.7

LIXIL、海外水回り事業の収益改善で35%増益

国内もリフォームが堅調に推移

 

LIXILの2025年3月期決算は、売上高1兆5046億9700万円(前年同月比1.4%増)、事業利益313億3700億円(同35.3%増)の増収増益だった。

主に水回り製品を手掛けるウォーターテクノロジー事業が好調に推移。国内における同事業では、新築着工の低迷により新築向けの売上が伸び悩んだものの、リフォーム需要が堅調だった。そこに価格改定効果が加わったことで、対前年比で増収となった。

また、海外についても米国・中国で需要低迷が継続した一方、欧州・中東では売上が堅調に推移。固定費の削減や生産性の向上といった構造改革も奏功し、利益面の業績を牽引した。

そのほか、主に国内で住宅建材を販売するハウジングテクノロジー事業においては、国の補助金制度を活用した窓の断熱リフォーム向け製品の売上が伸びた。ただ、ウォーターテクノロジー事業と同様に新築需要の減退による影響を大きく受けたことなどから、全体の売上高は微減となった。

なお、2026年3月期の業績については、売上高1兆5400億円、事業利益350億円の達成を目標としている。