2025.4.18

大建工業、断熱材業界に参入

吸音性を損なわず断熱性も確保

 

大建工業は、同社初の断熱材製品として、壁・天井用の「断熱吸音ウールR」と床用の「断熱吸音ウールB」を2025年6月23日に発売する。これらは、防音建材である吸音ウールに断熱性能を付加したもの。

一般的に、木造住宅で防音室を設ける場合には、断熱材とは別に壁内や床下に防音建材を施工する必要がある。しかし、その分、壁の厚みや床の高さが増し、空間が狭くなる傾向にある。

今回発売する断熱吸音ウールシリーズは、従来の吸音ウールと同等以上の吸音性能を備えている。加えて、壁・天井用のRでは熱抵抗値2.7㎡・K/W、床用のBでは2.4㎡・K/Wを確保。Rは断熱地域区分の3~7地域、Bは同4~7地域での省エネ基準/誘導基準に適合する基準熱抵抗値をクリアしている。

これにより、一つの製品で吸音性能と断熱性能を同時に確保することができるため、防音室の設計において、壁厚や床高を増やさずに広い空間を実現することが可能だ。

そのほか、様々な構造・外装材・構造面材・内装材との組み合わせで国土交通大臣認定を取得しており、防火構造・準耐火構造が求められる地域でも使用することが可能だ。

断熱吸音ウールR
断熱吸音ウールB