積水ハウス、海外事業が大幅伸長で売上4兆円台に
2025年1月期決算を発表
積水ハウスの2025年1月期決算は、売上高4兆585億8300万円(前期比30.6%増)、営業利益3313億6600万円(同22.3%増)の増収増益だった。
事業別の業績をみると、国際事業が大幅に伸長。同事業の売上高は1兆2785億1100万円(同150.2%増)、営業利益は789億4500万円(同61.4%)となった。
米国の戸建事業においては、住宅ローン金利の高止まりで中古が在庫不足に陥り、新築へのニーズが高まったことから受注・引き渡しが好調に推移。加えて、同国内の事業エリア拡大を目的として24年4月にコロラド州の戸建事業者M.D.C. Holdings, Inc.(MDC社)を完全子会社化したことが増収の要因となった。
また、米国では賃貸住宅開発事業も好調だった。出口戦略の強化を推進し、積水ハウス・リート投資法人が組成した特別目的会社への2つの開発プロジェクト「The Ivey on Boren」(シアトル)、「City Ridge」(ワシントンD.C.)の一部引渡しが完了したことで増収となった。
一方、国内では仲介・不動産事業が好調に推移し、売上高3560億6000万円(同23.4%増)、営業利益289億7100万円(同12.0%増)となった。グループ会社の積水不動産において、事業法人や金融機関など引合ルートの拡大や深化に取り組み、良質な販売用不動産の仕入れ強化と販売ルートの拡大に注力したことで、住宅用地を中心とした販売用不動産の売却が順調に進んだ結果だ。
なお、来期については売上高4兆5000億円(25年1月期比10.9%増)、営業利益3620億円(同9.2%増)、経常利益3390億円(同12.4%増)とさらなる増収増益を見込む。

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