住友林業、売上が初の2兆円台に
米国・豪州住宅事業が好調
住友林業の2025年12月期連結決算は、売上高2兆536億5000万円(前期比18.5%増)、経常利益1979億5500万円(同24.6%増)の増収増益となった。売上・利益共に過去最高を更新、特に売上は初めて2兆円の大台を突破した。
セグメント別にみると、好調だったのが建築・不動産事業(従来、「海外住宅・建築・不動産事業」だったものを今期から名称変更)。このうち、米国ではグループ会社が事業展開しているテキサス州、メリーランド州、ユタ州、ワシントン州などにおいて底堅い住宅需要が発生。戸建住宅の販売単価が上昇し、販売戸数も増加したことから業績が伸長した。加えて、24年3月にはフロリダ州で戸建分譲住宅事業を展開するBiscayne Homes 社の事業を譲受し、同州における事業基盤の強化を図ったことが好調な業績を後押しした。
また、オーストラリアでは、西オーストラリア州において一次取得層を中心とした住宅需要が堅調に推移。販売単価の上昇が業績アップにつながった。さらに、24年11月にはオーストラリア最大手の住宅会社Metricon グループを買収したことで、同国内における戸建住宅事業の拡大に努めた。
こうした海外分野の取り組みが奏功し、建築・不動産事業の業績は、売上高1兆2399億9700万円(同30.8%増)、経常利益1474億5100万円(31.6%増)と大幅に伸長した。
一方、国内については戸建住宅事業が好調だった。企画型商品 「Forest Selection BF」 の販売促進や、「邸宅設計プロジェクト」を通じた高価格帯の受注拡大などに注力。前期までに実施した価格改定の効果も相まって、業績が堅調に推移した。そのほか、断熱・耐震リフォームなども受注が伸び、好調だった。
国内住宅事業の業績は、売上高5423億円(同1.5%増)、経常利益351億7300万円(同7.3%増)となっている。
なお、同社はこのほど27年度を最終年度とする新たな中期経営計画を策定。飛躍的成長に向けた改革と具現化の3年にするとし、売上高3兆2200億円(24年12月期比56.8%増)、経常利益2800億円(同41.4%増)の目標達成を掲げている。

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