百年住宅が3Dプリンターとコンクリートプレハブの融合工法を開発
住宅にも応用可能
百年住宅は、3Dプリンター工法と壁式プレキャスト鉄筋コンクリート(WPC)工法を融合させた国内初のハイブリッド工法を開発した。
近年、自然災害が激甚化・頻発化しており、建物にはコンクリート造のような耐久性が求められることが多い。
ただ、一般的なコンクリート建築は工期が長く、それに伴って人件費も多く発生するため建築費が高い傾向にある。また、WPC工法は現場でコンクリートパネルを組み立てる工法のため、一般的なコンクリート建築よりも短期間かつ安価で施工できる一方、デザインの自由度が低いというデメリットがある。
そこで今回、WPC工法をデザインの自由度に優れた3Dプリンター工法と融合させることでデメリットを解消した新たなハイブリッド工法を開発した。同社は3Dプリンター建築のベンチャー企業であるセレンディクスとオープンイノベーションの協業を図っており、3Dプリンター技術についてはセレンディクスの知見を活用した。
今回のハイブリッド工法は、構造躯体をWPC工法で建築し、その周りを囲むように3Dプリンターで制作した壁材を設置したもの。これにより、従来のWPC工法では難しかった円形や曲線、表面の凹凸表現といった意匠性の高い壁面が実現可能になる。
2025年2月には、静岡市駿河区桃園町のSBSマイホームセンター静岡展示場内に、このハイブリッド工法による公共トイレを完成させている。このトイレの延べ床面積は54.97㎡。構造躯体の組み立て工期は4日間となっており、通常の鉄筋コンクリート構造と比較して約4分の1へと短縮した。
なお、同社によれば今回のハイブリッド工法は住宅など様々な建物にも応用できるという。

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