LIXIL、繊維強化プラをマテリアルリサイクル
浴室工場全体の再資源化率は86%に
LIXILは、環境事業などを手掛ける宏幸(神奈川県横浜市)と協業し、FRP(繊維強化プラスチック)のマテリアルリサイクルを2025年1月10日から開始した。
マテリアルリサイクルとは、廃棄物を新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法のこと。FRPは、防水性や耐久性に優れていることから、ユニットバスの浴槽・床などの素材として広く普及している。
しかし、熱硬化性の樹脂にガラス繊維などを組み合わせた複合素材のため、素材を分離してリサイクルすることが難しい。現状では、不要となったFRPの多くが埋め立てや焼却処分されているのが現状だ。
一方、これまでLIXILの浴室工場では排出される廃FRPを粉砕し、セメントの原燃料とするサーマルリサイクルを行ってきたが、再資源化率をより高めるためには、他の活用方法を模索する必要があった。
そこで今回、環境省の「再資源化事業計画」の認定企業である宏幸と協業し、LIXIL筑波工場から排出される廃FRPを、すべてマテリアルリサイクルすることを決めた。
これにより、LIXIL全ての浴室工場から排出される廃FRP量の約半分を再資源化できるようになる。また、浴室工場全体における廃棄物の再資源化率は、86.2%となる計算だ。
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