CO₂閉じ込めた内装タイル 日本エムテクスとアサヒ飲料が開発
特許取得し来春から発売へ
日本エムテクスとアサヒ飲料は、CO₂を原料に閉じ込めた内装タイル「二酸化タイル」を共同開発した。
主成分は使用済みのCO₂吸収材と高炉スラグで、成分の9割以上がアップサイクルされている。CO₂吸収材とは、大気中のCO₂を吸収できる粉末状の特殊材。アサヒ飲料は自動販売機にこれを取り入れ、「CO₂を食べる自販機」として関東・関西エリアを中心に約350台を稼働させている。1 台あたり、年間で約 20 本分のスギの木に相当する CO₂を吸収する。
二酸化タイルは、自動販売機に設置してCO₂を十分に吸収したCO₂吸収材を原料とすることで、製品内部にCO₂を閉じ込めることに成功した。
また、一般的なセラミックタイルと異なり、モルタルを圧縮・硬化させて製造するため、無焼成で製造可能。製造時のCO₂排出量も大幅に削減できる。着色にはお茶殻やコーヒーの豆かすなどを利用する。
日本エムテクスとアサヒ飲料の両社は、このほど製品製造に関する特許を共同で取得。来春から発売を開始する。将来的には不燃認定の取得やサイズアップを検討しており、床材だけでなく壁材としても使用できるようにしていく。
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