大建工業、MDFで野地板市場に参入
透湿性は構造用合板の10倍
大建工業は、主力とする素材MDF(中密度繊維板)を使った新製品「MDF野地板」を発売した。
MDFは、木材を繊維状にしたものを板状に成型して製造される木質ボード。製材端材などを主原料としているため、環境にもやさしい。
同社はこれまでに高い耐水性と透湿性、寸法安定性を併せ持った高性能タイプのMDFを開発しており、木質フローリングの基材などとして活用してきた。
今回、高性能MDFの次なる展開として、野地板市場に参入する。野地板は住宅屋根に用いられる下地材で、一般的には構造用合板が使用される。しかし、湿気や結露によるカビ・腐朽の対策が課題とされているところだ。
このほど発売したMDF野地板は、構造用合板の10倍の透湿性を持ち、湿気を通しやすいため結露の発生を抑制できる。また、撥水性は合板の9倍で速乾性も併せ持つため、野地板へのカビの発生や、雨水の浸透による腐朽を防止可能。野地板市場が持つ課題を解決するポテンシャルを秘めている。
同社は、構造用合板に代わる高耐久の野地板用素材としてエコ素材であるMDFの普及を進め、今後も脱炭素社会の実現に貢献していきたい考えだ。

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