積水化学工業、創蓄エネ強化の高レジリエンス住宅を発売
エネルギー自給自足率は80%
積水化学工業は、レジリエンス性を高めた鉄骨二階建て住宅の新商品「新スマートパワーステーションプラス」を10月19日から全国(北海道、沖縄、多雪地域、一部離島を除く)で発売する。
昨今、巨大地震が頻発し、住宅のレジリエンス性はますます重要性を増している。また、エネルギー価格の高騰を背景とする光熱費削減や、脱炭素を理由に省エネ性の向上も求められている。
さらに、地価や建築費の高騰も相まって、限られた空間を効率的に活用するスペースパフォーマンスにも注目が集まっているという。
今回発売する「新スマートパワーステーションプラス」では、同社が独自開発した蓄電池「e-Pocket GREEN」の性能・機能を大幅に強化した。蓄電容量が従来比で10%拡大しており、サイズはそのままに3%の軽量化に成功、充電・放電効率も向上している。災害後に雨天と長期停電が続く場合でも、最大4日分の使用電力を確保できる。
太陽光発電システム(PV)の大容量化も図った。パワーコンディショナーの強化により、パワコン1台に接続可能なPV 容量を従来の10.36kWから12.95kWに拡大。PVを効率よく搭載できる独自のフラット屋根システム「e-Hat」と組み合わせることで、パワコン設置台数を増やさずにPVの大容量化を実現した。
これらの機能強化により、モデルプランでのエネルギー自給自足率は80%になる試算だ。年間光熱費は、PV、蓄電池を設置しない住宅と比較して約27万円削減できるという。
また、建物の内と外をつなぐ「うちそとプラス空間」の新提案として屋根と壁に囲われた半屋外の新空間「グランキャビン」を採用。日差しや雨風が避けられるため天候を選ばず使用でき、息抜きや遊びの場、ガレージなど多彩な用途に活用できる。
同社は、レジリエンス性の強化と「うちそとプラス空間」の提案を軸に、「新スマートパワーステーションプラス」の年間販売棟数200棟を目標に掲げる。
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