借主が自由にリノベできる空き家マッチングサービスが始動
低リスクで自分好みの住まいを実現
築古戸建の内装リフォームや貸付、売却など空き家関連事業に取り組むIDTOKYOは、空き家となった実家の賃貸借マッチングサービス「じっかす」をリリースした。
総務省の住宅・土地統計調査によれば、2023年10月時点の空き家数は900万2000戸にのぼり、この30年で2倍に増加。総住宅数に対する空き家率も13・8%で過去最多となり、空き家は深刻な社会問題に発展している。
「じっかす」は、空き家となった実家を活用したい人とリノベーション可能な物件を借りたい人を結び付けるサービス。原則として物件は借主が自由にリノベーションできるため、貸主は残置物の処理や修繕をすることなく、そのままの状態で実家を貸し出すことが可能。ボロボロの実家がリノベーションでよみがえるだけでなく、維持費は家賃収入でカバーできる仕組みだ。一方、借主側は家を所有せずに低リスクで自分好みの住まいを実現できる。
利用手順は至ってシンプルで、貸主は「じっかす」に会員登録し、所有する空き家の情報を投稿するだけ。借主はその情報をもとに物件を検索し、興味を持った物件があればチャット機能を使って貸主とリフォーム内容や残置物の処理、家賃条件などについて交渉する。その後、双方で合意した場合は不動産業者が介入し、賃貸契約に進む流れだ。
同社は、「じっかす」の提供を通じて地方創生や地方移住に貢献したい考えだ。
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