2023.10.19

米国住宅市場、高金利の中で戸建が堅調な伸び

全米住宅建設業者協会(NAHB)は、平均7%を超える住宅ローン金利の上昇にも関わらず、再販市場の在庫不足などによって9月の戸建住宅の着工件数が堅調な伸びを見せていることを報告した。

米国住宅都市開発省と国勢調査局の報告書によると、9月の全体の住宅着工件数は季節調整済み年率7%増の136万戸となった。このうち戸建住宅は、季節調整済み年率 3.2% 増の 96万3000 戸となっている。

この結果について同協会のアリシア・ヒューイ会長は「最新の建設業者調査によると、最近の住宅ローン金利が上昇傾向(10​​月中旬時点では7.6%近く)であり、今後数カ月間着工件数が低迷する可能性が高いことが示されているため、戸建住宅生産の増加はやや予想外だった」と述べた。

一方で9月に建設中の戸建住宅が前年よりも15%減少しているということも明らかになっており、金利上昇に加えて、労働力不足、建設可能な土地の不足などにも直面しているという。