積水ハウスグループ、地域ビルダーに基礎・躯体の部材と工事を提供
積水ハウスグループは2023年度から2025年度を対象とした第6次中期経営計画を公表、この中で新たにSI事業として、地域ビルダーに対してスケルトン部分(基礎・躯体)の部材の提供と工事を請け負う事業をスタートさせると発表した。
SI事業のスタートに向けて、積水ハウスのシャーウッドシリーズで採用している「基礎ダイレクトジョイント工法」の尺モジュール用を新規開発する。この工法は、土台を設置することなく基礎と柱を直接ジョイントするもので、優れた耐震性能を発揮する。
この工法をオープン化し、地域ビルダーに提供する。また、基礎と構造躯体の施工を積水ハウス建設が請け負う。積水ハウス建設の施工力を活かして、人手不足に悩む地域ビルダーを支援していく狙いもある。

ただし、あくまでも元請となるのは地域ビルダーであり、積水ハウス建設が地域ビルダーから工事を請け負う形で事業を行う。構造躯体の保証などについては、地域ビルダーなどに対して行うことで、間接的に積水ハウスと変わらない保証体制を施主に提供していくという。
外装と内装(インフィル)については、地域ビルダーが自由に設計や施工を行うことができる。
複数の地域ビルダーと連携しながら事業を進めていく計画で、まずは2025年度までに年間300棟規模の事業にしていきたい考え。これによって、グループ会社である積水ハウス ノイエが手掛ける木造住宅事業とともに、同社がファーストレンジと位置付ける普及価格帯のテコ入れを図りたい方針だ。
2023年夏を目途にSI事業の詳細を公表するという積水ハウスグループだが、同社の仲井嘉浩社長は「国内の安定成長と海外の積極的成長を図っていく」と第6次中期経営計画の基本方針を話す。
国内の安定成長に向けて、独自に開発した「基礎ダイレクトジョイント工法」と積水ハウス建設の施工能力を武器にスケルトンビジネスを構築しようという積水ハウスグループ。住宅業界に新たな業態を生み出すことになるのだろうか―。
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