次世代型インターホン スマホとの連携で機能拡充
外出先からの置き配対応などを可能に
次世代型のインターホンに関する動きが活発化してきている。新型コロナウイルスの感染拡大によって増加した置き配サービスへの不安解消、ニューノーマル時代の到来による利便性やセキュリティの向上が背景にある。
スマートロックの販売などを手掛けているライナフは、新しい生活様式の提案として「ライナフGate インターホン」を発表した。スマートフォンでの呼出に対応した集合住宅向けの次世代システムで、遠隔からオートロックエントランスの開錠が可能になる。外出時に宅配業者などの来訪があった場合、スマートフォンで対応し、必要に応じてオートロックを開錠して各住戸への置き配ができる。また、履歴チェックやボイスチェンジャー機能によって高い防犯性能を実現しているほか、メッセージ機能を備えることで通話対応の煩わしさからも解放される。
アクセルラボはIoT(Internet of Things)の技術を駆使し、スマートホームサービス「SpaceCore」を提供している。このサービスは業界最大級となる20種類以上、15社の住宅設備メーカーとの連携が可能だ。今回、欧米を中心にインターホンを提供しているAKUVOX社と連携することにより、スマートフォンアプリからインターホンの操作が可能になった。これにより、集合住宅のエントランス開錠や外出中の急な来客対応、置き配依頼などをスマートフォンのアプリで行えるようになる。
大型メール便対応ポストや宅配ボックスの開発と普及に注力し、再配達の削減に大きく貢献してきたナスタでは、「Nasta Interphone」を新たに発売した。「宅配専用ボタン」を搭載した全国初の住宅向けインターホンで、配達員が「宅配ボタン」を押すと、自動音声で荷物の受け取り方を伝えることができる。例えば「玄関前に荷物を置いてください」と登録しておけば、応答せずに置き配を利用することが可能。また、インターホンに防犯カメラを内蔵しており、その映像はスマートフォンでも確認できる。多発する盗難被害などへの対策にも有効だ。
次世代型インターホンについては、Googleの手掛けるスマートホームブランドであるGoogle Nestからも2021年8月に新型が発売されるなど、市場での動きが活発化している。各社ともに住宅の出入りなどに関するデータの集積と活用という一歩先の未来も見据えながら、新たな機能付与を進めようとしている。
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