国産材価格、2倍以上の高騰を見せる地域も
輸入材製品価格の値上がりも顕著に
国産材の原木価格が前年同期比で2倍以上も高騰している地域があることが林野庁の資料で明らかになった。輸入材製品価格の値上がりもさらに顕著になっており、ウッドショックの影響がさらに色濃くなってきている。
林野庁の資料によると、スギの原木価格(径24㎝程度、長さ3.65~4.0m)は、4月以降、上昇が見られる地域が増えており、前年同期比で16%~121%という高騰を見せている。
とくに九州での値上がりが目立っており、熊本県では昨年の6月に㎥当たり1万1200円であった原木価格が2万3000円にまで上昇。宮崎県でも9400円から2万800円にまで値上がりしている。
ヒノキ(径24㎝程度、長さ3.65~4.0m)についても、前年同期比31%~183%という価格上昇が見られる。スギ同様に九州での値上がりが顕著で、熊本県では昨年同期の1万3000円から3万4500円に、大分県では1万2000円から3万4000円へと、大幅な価格上昇が見られる。
輸入材製品価格も上昇傾向にあり、例えば欧州産のホワイトウッド集成管柱(105mm角、3m長)は、今年2月に㎥当たり5万1000円であったものが6月には8万円にまで上昇している。
「そもそも調達できない」という状況は脱しつつあるが、依然として木材価格は上昇傾向にある。アメリカなどでは木材価格の動きが落ち着きを見せ始めるなど、徐々に沈静化する方向へ向かっているという見方もあるが、しばらくは高値での取引が続くことになりそうだ。
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