安価・迅速に3DのVR画像を提案
オンライン販促のツールとして注目度高まる
Webマーケティング事業などを手掛けるsogno(住直樹代表取締役、東京都港区)は、安価かつ迅速に3DのVR画像を生成できる「3D+One」事業を展開、オンライン販促のためのツールとして注目を集めている。
sognoが展開する「3D+One」は、空間や建物に特化した特殊撮影を行う事業。3DVR撮影やドローン撮影、360度映像制作などを提案している。なかでも、新型コロナウイルス感染症の影響で、住宅関連企業からの問い合わせが増えてきているのが、3DVR撮影だ。
住宅1棟を2時間程度で撮影 撮影費用は10万円前後
同社が行う3DVR撮影では、顧客ニーズに応じて撮影手法を変えており、住宅に関しては主に米国のMatterport社の3D4Kスキャナーを利用する。短時間の撮影で3DのVR画像を生成することができるだけでなく、画像内にタグを埋め込むことができる。画像内にタグを埋め込むことで、テキスト情報や動画、画像などと紐づけることが可能だ。
また、VR画像を使って実寸の計測できるほか、撮影した画像から平面図やCADデータを作成できる。
そのため、例えば竣工時に住宅の3DVRを撮影し、使用している建材や設備などの情報をタグとして埋め込むことで、住宅履歴情報などとして活用することも考えられる。画像上で実寸を測恵智できるので、メンテナンスやリフォーム時にもメリットを発揮しそうだ。
同社は、Matterport社の3D4Kスキャナーを使い、すでに数百件の撮影実績があり、国内有数のノウハウを保有している。
延床面積100平方メートル程度の戸建住宅であれば、撮影は2時間程度で終了する。撮影後、3~5日程度でVR画像が完成する。撮影費用も規模によるが1件当たり十数万円程度と安価だ(別途、データ制作費+出張交通費+データメンテナンス費などが必要な場合もあり)。
加えて同社では、撮影後の3DVR画像を様々な形で販促活動などに利用する際のサービスを実施しており、撮影からデータの作成、データを活用したマーケティング戦略などに関するサービスを一気通貫で提供できる。 同社CTOの奥村裕之執行役員によると、「ここにきて住宅関連の企業の方々からの問い合わせが増えてきている」という。新型コロナウイルス感染症の影響で対面での営業活動が難しくなるなか、モデルハウスなどの3DVR画像を利用して、オンラインでの営業活動を強化しようという動きが広がってきているようだ。
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