建材販売店と工務店をつなぎ リフォームでの見積・受発注を大幅改善
見積・受発注をデジタル化 50万点以上の品番を自動生成!「棟梁の目利き」
TOPPANが提供する「棟梁の目利き」は、建材販売店と工務店をつなぎ、見積・受発注業務をデジタル化するためのツール。建材などの受発注に伴う業務負荷を減らしながら、誤発注などのミスも防止できるため、建材販売店、工務店の双方にメリットをもたらす。
住宅業界に関連する業務のなかでデジタル化が遅れているもののひとつが、建材などの見積・受発注業務だろう。各メーカーが提供する独自の受発注システムなどは存在しているものの、問屋・メーカーを横断して受発注を行うことができるシステムについては、まだまだ本格的には普及していないのが実情だ。
また、いまだに紙や口頭による発注や見積依頼が多く、結果として業務負荷の増大と誤発注などのミスが発生する要因になっている。
こうした状況を改善するものが、TOPPANの「棟梁の目利き」。
品番を自動生成
商品の改廃情報も反映
TOPPANの調べによると、工務店やリフォーム店から建材販売店への見積や発注、問い合わせの62%が電話などでの口頭が占めており、13%がFAX、LINEなどのチャットツールやメールが25%という状況だという。
また、建材販売店の業務のうち、問い合わせや見積、建材メーカーなどへの発注などに費やす時間が大部分を占めている。
毎日のように口頭やFAX、メールなど、多様な方法で建材販売店へ連絡が入り、担当者はカタログなどで品番を確認し、問屋・メーカーに見積依頼を行う。問屋・メーカーからの見積を基に工務店に見積書を提出する。また、別の商品での見積依頼をされるなど変更も多い。
こうした煩雑な業務フローをこなすなかで異なった商品での見積が提出されたり、発注ミスなどが起こってしまうこともあり、結果として工務店、建材販売店双方に損失が発生することもある。
こうした実態を踏まえて「棟梁の目利き」は、①カタログ閲覧、品番自動生成機能、②現場別部材リスト、③見積・受発注機能という3つの機能を搭載している。
①カタログ閲覧、品番自動生成機能は、1660種50万点以上の商品が収録された建材などの電子カタログから、引き合いのあった商品を簡単に拾い出し、複雑な品番を自動で生成する。セット品番や子品番も生成可能で、分厚いカタログから商品を探し、品番をメモするといった作業が不要になる。禁則処理にも対応し、組み合わせができないパーツやサイズは選択できない仕様になっている。
発注を行う工務店側も、電子カタログを閲覧しながら仕様決めを行うことで、複数のメーカーのカタログを閲覧するといった手間を省略できる。選択した商品の見積依頼をオンライン上で完結することが可能だ。
商品の改廃情報も随時更新されるため、「問屋・メーカーに見積依頼をかけたら廃番になっていた」といった事態を防ぐことができる。現場でスマホなどのアプリから簡単に商品選択ができるため、わざわざ事務所に戻って作業をする手間が減らせる。
「棟梁の目利き」の作業進行フロー
「言った・言わない」を防止
受発注もオンラインで完結
現場別部材リストは、現場ごとに部材リストを作成できる機能。見積依頼日や発注日などの情報を現場ごとに確認することができる。
情報は建材販売店、工務店の双方で共有することができるため、「言った・言わない」から発生するトラブルを防止できるというわけだ。
見積・受発注機能は、オンライン上で販売店と工務店双方の見積・受発注業務を完結することができる。電話やFAX、問屋・メールといったバラバラであった依頼方法を統一できるため、誤発注などを抑制できる。
支払い条件や納期に関する質問についてもオンライン上で回答することが可能だ。
「棟梁の目利き」のシステム利用料は、販売店1拠点で月額9万5000円(税別)となっており、工務店へ無料で配布できるIDが50個付いてくる。IDを提供された工務店は、無料で「棟梁の目利き」を利用できる。
建材販売店と工務店をつなぐことで、見積・受発注業務をデジタル化し、双方の業務効率化、さらには誤発注などのミスの発生を抑制しようという「棟梁の目利き」。業務負荷が大きいわりにデジタル化による効率化が遅れている分野であるだけに、重要な役割を担うDXツールになりそうだ。
TOPPAN株式会社
TEL 03-3835-6820
https://t-mekiki.jp/?ht2409
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