原価を見える化し利益率を改善 受発注業務をデジタル化するクラウド型原価管理システム フューチャーリンク「すごいよ山下くん」

2年間で4%の利益改善を実現 

資材高騰などの影響により、原価管理の重要性が高まっている。その一方では人材も不足しており、人手を過度にかけることなく原価管理を徹底させることが求められている。こうした問題を解決するツールがフューチャーリンクの「すごいよ山下くん」だ。

「すごいよ山下くん」は、生産性向上と利益改善を実現する原価管理型受発注システム。もともとは工務店であるアーキテックプランニングが自ら開発したシステムで、同社の関連会社であるフューチャーリンクが販売を行っている。そのため、工務店の実情に即したツールになっている。

ちなみにアーキテックプランニングでは、「すごいよ山下くん」を利用したことで、2年間で4%の利益率を改善することに成功したという。

受発注業務のデジタル化は
利益率改善に踏み出す第一歩

「すごいよ山下くん」では、必須項目を入力するだけで誰でも簡単に見積を作成できる機能を備えている。あらかじめ用意されたテンプレートを活用して、各工事に数量の入力や不足工事を追加していくと見積が完成する「積算型」と、面積データから素早く見積を作成する「坪単価型」という2つの機能を用意している。

サポートスタッフが導入会社の実情に応じて、ある程度まで設定を行ってくれるため、微調整を行うだけですぐに見積機能を使用できるようになる。

また、工事を選択してクリックするだけで協力事業者などに見積依頼を行うこともできる。協力事業者が専用サイトから品名と金額を入力し、見積を添付すると、その内容を予算額にクリックひとつで反映させることも可能だ。

さらに受発注機能では、発注したい業者と工事を選択し、ボタンをクリックするだけで発注業務が完了する。協力事業者側では、専用サイトやスマートフォンで発注内容を確認し、仕事を請ける場合も簡単に受注意向を伝えることができる。

協力事業者は受注した注文データから、当月に請求したい工事・金額を編集し、ボタンひとつで簡単に請求を行える。その際に受注した金額以上は請求できないようになっており、誤請求などを防止する。

こうした電子受発注から請求までの機能は、インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応している。インボイスの登録番号は毎回確認するといった手間を省くことも可能だ。

インボイス制度への対応を契機に電子受発注に踏み切りたい工務店にとっては、「すごいよ山下くん」は心強い相棒になりそうだ。

山下くん3つの特徴

データの見える化で利益率を改善

「すごいよ山下くん」では、見積や実行予算などに関するあらゆる情報を、物件ごと、担当ごと、協力事業者ごとに確認できる。

実行予算などの数値は追加工事などが発生するとリアルタイムに更新されるため、根拠に基づいたデータで経営実態を把握できるようになる。

物件に関する情報については、全ての工事が見積から竣工原価までを横断的に確認でき、一目でいつ、どのような原因で利益率が低下しているのかが分かる。例えば、見積漏れや予定外工事などが多発していることなどもすぐに把握でき、いち早く改善策を講じることができる。

さらに、発注実績から適正な価格を検証し、次の工事の利益率改善とつなげていくことも容易に行える。「同じ協力事業者に同じ内容の工事を発注しているのに物件によって価格が違う…」といった状況を回避できるというわけだ。
この点こそが「すごいよ山下くん」の大きな特徴でもあり、①適正な見積の作成、②実行予算・電子発注により適正価格で発注、③クラウド上の情報をもとに検証、④発注額などの各設定の見直しというPDCAシステムを絶えず回していくことで、利益率の改善に貢献する。

機能紹介

PDCAシステムを絶えず回していくことで、利益率の改善に貢献

クラウドで情報共有
あらゆる業務の時短を実現

「すごいよ山下くん」は、クラウド上で情報を共有できる機能を備えていることも特徴のひとつ。クラウド上で営業、工務、経理などの担当者が情報を共有できるため、業務のミスやムダを極小化できる。

工事ごとに設計図書などを協力事業者と共有することもでき、工事の効率化も促す。物件ごと、案件ごとにチャット形式でのコミュニケーションを行う機能も備えており、物件をまたぐ事項についてはフリーメッセージでやり取りを行うこともできる。

情報を見える化し、必要なものはクラウド上で共有していくことで、利益率の改善だけでなく、業務効率の向上も促すことが可能になるというわけだ。

業界には後発参入であり、まだ成長段階にある「すごいよ山下くん」。しかし市場ニーズや要望をくみ取ることで、利用者が満足できるクオリティのコンテンツと料金を実現している。

INTERVIEW

見積と発注のロジックを合致させ利益率を改善していくために

フューチャーリンク
相馬 哲也 代表取締役

私はアーキテックプランニングという工務店も経営しており、現在では社員約60名で年間270棟を超える住宅を供給しています。これだけの社員数で270棟以上の住宅を販売できている要因のひとつが、クラウドを活用した情報共有を推し進めたことです。

加えて、原価管理を徹底するためのシステムを構築し、2年間で4%もの利益率を向上することに成功しました。そのシステムが「すごいよ山下くん」です。

「すごいよ山下くん」を開発する以前は、実行予算通りに利益を確保できないケースが散見されました。

なぜ、これほどまでに計画通りの利益を確保できないのか―。そう不思議に思い、協力事業者の方々への見積や発注の内容などを細かく精査していきました。その結果、見積と発注のロジックが全く合致していないことが分かったのです。

例えば、同じ協力事業者に同じ内容の見積をお願いしても、担当者によって単価が異なっているにも関わらず、そのまま発注されているケースがありました。加えて、見積の内容を細かく精査することなく発注に至っており、不明な費用が計上されているということもありました。追加工事についても、その理由を検証することなく、安易に処理されていることが多々あります。

恐らく多くの工務店の方々が同じ状況に陥っているのではないでしょうか。こうした状況を放置しておくと、利益率はますます悪化していきます。

そこで「すごいよ山下くん」を開発し、原価管理に関する情報を見える化し、会社として管理していく環境を整備しました。

日々の業務に追われていると、どうしても社員の利益に対する意識も薄くなっていきます。結果として、見積と発注のロジックが合っていないにも関わらず、そのままで計画が進行してしまう。「すごいよ山下くん」では、こうした状況を回避するためのツールです。

資材高騰によって、今まで以上に適切な利益を確実に確保することが求められています。我々の経験に基づく万全のサポート体制を構築してお待ちしていますので、「すごいよ山下くん」を活用し、共に利益率の向上を実現していきましょう。

株式会社フューチャーリンク
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