脱・どんぶり勘定経営 実行予算を徹底的に管理 利益率を大幅改善

パナック「SMAC工事管理」

引き渡し後に利益率を検証してみると、当初の予算から大幅に悪化している。

こうした事態が続けば、当然ながら持続可能な経営は不可能だろう。

実行予算を管理しながら、適切な利益率の確保に貢献するツールが、パナックのSMAC工事管理だ。

粗利を確認しながら見積書を作成

SMAC工事管理は、見積から実行予算、発注、出来高、仕入、支払、請求という住宅建築に関するキャッシュフローを一元管理できるものだ。各機能が互いに連携をしており、このシステムひとつで案件を管理できる。

まず見積書の作成については、工種ごとに単価などをあらかじめ設定しておくことで、数量などを打ち込むだけで、自動で見積額を算出することができる。

この際に粗利を確認しながら見積書を作成できるため、例えば社内で決めた粗利の目標を達成するような見積書に仕上げることができる。

細かい工種などを省いた形で印刷することもできるため、そのまま顧客に提出することも可能だ。

見積りを提出し、正式に受注となると、データが工事マスター(受注情報)へと転送され、その後の実行予算書の作成などへと引き継がれていく。

実行予算書の作成画面では、外注業者や材料手配業者の指定も行える。この予算書をもとにして、外注業者などへの注文書を作成でき、支払い条件などを個別に設定できるだけでなく、注文書と請書の印刷もできる仕組みになっている。

その後、支払い査定や仕入れ伝票などを入力し、支払い方法を確定していくことになる。工事完了後には請求書を作成する。

こうした作業を工事マスターに転送された見積データと連動させながら行うことができるため、入力の手間などを省くことができる。

各工程での承認管理で効率化にも貢献

承認管理オプションを導入すると、見積書・実行予算書・注文書作成の各画面で承認管理を行うことができるようになる。

それぞれの工程の画面でデータを登録した後に、承認申請を行うことになる。承認者は最大5名まで設定でき、承認者に承認依頼のメッセージが送信される。

そのメッセージに対して、承認者が承認を行うと、データは変更できなくなる。設計変更などがあった場合、再度データを入力し直してから、承認申請を行う必要がある。

こうした工程を踏むことで、承認者という第三者の目で無理のない予算計画を遂行できるというわけだ。

一方、現場と経理を一緒に管理することも可能になるという点もSMAC工事管理を利用する利点のひとつだ。

例えば、経理専用のツールの場合、全社的なお金の流れなどは把握できるが、各工事の進捗状況を把握できないため、どのくらいの時期に、いくらお金が入ってきて、いくらお金が出ていくのかといったことを経営者がリアルタイムに把握できないケースがある。

SMAC工事管理では、発注管理機能などを使い、現場の進捗状況によるお金の流れなどを把握できるだけでなく、日報管理機能によって作業毎に出来高と実績原価との差異をリアルタイムに確認ができる。

予算と実績を比較し黒字倒産を防ぐ

SMAC工事管理を導入する最終的な目的は、物件ごとに適切な利益を確実に確保していくことだろう。そのために、予算と実績を比較する機能を備えている。

先述したように工事の進捗に応じてリアルタイムに計画と実績の差異を把握することができるし、最終的な結果を比較することもできる。

工事ごとに予算と実績を比較していくことで、適切な利益を確保できなかった場合、どこに問題があったのかを明確化していく。

また、現場監督や協力事業者の評価にも活用できる。

住宅事業者の場合、赤字に転落して倒産するのではなく、黒字だが資金繰りが困難になり倒産することも少なくない。それだけに、従来型のどんぶり勘定型経営ではなく、物件ごとにお金の流れを把握しながら、適切な利益を確保していくことがこれまで以上に求められている。

パナックでは、SMAC工事管理を導入する住宅事業者を対象に、導入に向けたサポートだけでなく、業務改善に向けたアドバイスなども行っている。また、SMAC工事管理をカスタマイズして提供するといった取り組みも行っており、旧来型のどんぶり勘定型経営から脱却したいという経営者をサポートしている。

時間と手間を大幅に削減する8つの機能

1 見積書を作成する

見積明細は3階層まで設定が可能。見積全体と階層ごとの見積金額と粗利を見ながら作成できる。現単価に掛率を指定し見積単価を計算できる単価変換や経費計算といった便利な機能も利用できる。

2 予算書を作成する

予算の明細は細かく品名ごとに作成することも工事種類ごとに1 式でまとめて作成することもできる。品名ごとに細かく作成した場合でも、階層単位で業者を一括設定することが可能。

3 注文書を作成する

実行予算金額を確認しながら発注金額の変更が可能。また、注文書に記載する工期や納期、支払い条件や付帯事項などの設定ができる。

4 支払査定を入力する

出来高は注文書の各明細ごとに細かく査定を行うことができる。査定率又は金額を指定しての一括査定も可能。

5 仕入伝票を入力する

業者ごとに納品書や請求書の内容を入力することができる。

6 支払方法を確定する

仕入管理で作成した仕入伝票を業者又は工事ごとに集計し、あらかじめマスターにて設定してある支払条件より支払方法を自動で計算できる。

7 請求書を作成する

売上伝票と入金伝票は工事ごとに請負金額を確認しながら入力できる工事別の画面と、注文者ごとにまとめて入力できる注文者別の画面で入力ができる。

8 予算と実績を比較する

全ての工事データが連携しているため、工事に関わる様々な情報をいつでも閲覧することが可能。

導入後のサポート体制

安心してSMAC 工事管理を利用してもらえるように、専門スタッフによる保守サポートを用意。万全のサポート体制で、導入後のSMAC 工事管理の困りごとを解決。

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