住宅不足解消に 素早く工業化を実現したサッシ

内と外の空間をフレキシブルにつなぐ 開口部品(その1)

省エネ法改正で、住宅の気密断熱性向上が強く求められても、その対策は遅々として進まない。その原因は、開放性に富む日本の家屋と暮らし方にあるといわれるが、現在では、制御が利かない開放的住宅をよしとする人は少ないであろう。断熱気密性を高めるための工法習得と具体化は整いつつある。要は、事業者そして生活者の本気度の問題であるように思われる。本気度において、よく挙げられるのがサッシである。日本のサッシの特徴は、戦後の住宅不足解消に向け、すばやい工業化を果たした技術にある。日本家屋に馴染み、取り扱いが極めて容易なアルミサッシ。その優れた生産加工性と施工性、耐風雨性や遮音性、高い気密性等があって、主要住宅部品のひとつとして普及を果たした。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。