内装は、暮らしという主題を引き立てる背景

#03 東京都世田谷区・竹沢邸

  • 家具のテイストに合わせて使う樹種や色を絞り、統一感ある空間に

  • 生活動線から必要な機能やその配置を計画し、家具は内装のプランニングと並行して検討したという竹沢邸。暮らしの道具と内装がしっくり馴染んでいる

  • 家事動線に合わせて家電位置や収納を計画したオリジナルキッチン

    食器や調理器具、掃除道具など、日々の暮らしの道具にこだわる人が増えている。そうした価値観は、住まいの内装づくりにも現れてきているようだ。ご主人と1歳になる息子さんと暮らす竹沢愛美さんは30 代。築40 年、69平方メートルの中古マンションをリノベーションした。好みの家具のテイストに合わせてオークを選んだという床は、toolbox の『ラスオークフローリング』。「ウレタン塗装でもてかりがないし、色味や節にばらつきがある見た目や、傷が付いても目立ちにくいことが良かった」と竹沢さん。キッチンは、新しいキッチンが設置されていたが、自分に合った使い勝手を優先してオリジナルで造作。好きなインテリアスタイリストの家のキッチンに憧れて選んだという黒いタイルは、空間のアクセントになっただけでなく、汚れが目立たない点も気に入っているという。使い勝手の良さ、見た目の心地良さ、そして長く付き合えるかどうか。竹沢さんの内装材選びは、暮らしの道具を選ぶ感覚に近い。「子供が生まれて家で写真をたくさん撮るようになって思うのは、内装は暮らしの背景だということ。日々の暮らしの中で、幸せだなって呟いてしまうことが本当にあります」と竹沢さん。内装は、暮らしに豊かさをもたらす大切な要素だということを教えてくれる事例だ。


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