2020.4.22

ハウスメーカー、展示場閉鎖でリモート集客に注力

Webを活用し在宅での検討促す

新型コロナウイルス感染症の影響で住宅展示場などでの対面営業が難しくなるなか、ハウスメーカーを中心として、Webなどを活用しながらリモートで集客し、在宅での検討を促すための取り組みが広がりつつある。

住宅展示場などでの対面営業が困難になるなか、各ハウスメーカーではテレビ電話やメールなどを活用したリモートでの相談業務を行っている。しかし、実際には記名にまで至り、事態収束後に向けた見込み顧客を獲得することは容易ではないだろう。

こうしたなか、様々な工夫をこらしながら在宅での検討を促し、リモート相談へつなげようという試みが広がってきている。

積水ハウスでは、「おうちで住まいづくり」を始動。自宅にいながら積水ハウスの家をバーチャル体験したり、設計プランを組み立てたり、家づくりについて学んだりできる「おうちで住まいづくり」体験3点セットを無料で提供している。

積水ハウスの「おうちで住まいづくり」

旭化成ホームズは、「ヘーベルリモート家づくり」として、モデルハウスの内見や建築現場見学、リアルサイズの間取りなどをPCやスマートフォンでバーチャル体験できるコンテンツを提供している。加えて、ビデオ相談者を対象としてプレゼントも用意している。

旭化成ホームズの「ヘーベルリモート家づくり」
旭化成ホームズの「ヘーベルリモート家づくり」

ミサワホームは、「自宅ではじめる住まいづくり」というホームページを通じて、間取りや実例をWebで検索できるサービスや、提案資料の確認や保存、Web相談スタッフとのやりとりなどを簡単に行える「マイホームページ」などを紹介している。

ミサワホームの「自宅ではじめる住まいづくり」
ミサワホームの「自宅ではじめる住まいづくり」

パナソニックホームズでもWeb会議などによるネット相談を受け付けているが、様々な住まいづくり情報などを提供する「くらしラボラトリー」への会員登録も促そうとしている。

営業活動が制限されるなかで、あの手・この手で営業活動を展開しようとしており、これを機会に新しい営業手法が確立されることも期待できそうだ。