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シンプルな部材で構成する耐力壁「タフボード」 ユニット化、パネル化で在来木造を合理化

ビスダックジャパンは、約10年前に、柱間にはめ込み釘で留め付け、施工するだけで、壁倍率4.5倍の耐力壁を施工できる木造軸組工法用の耐力壁「タフボード」を開発し、順調に販売実績を伸ばしている。

特殊な材料は一切使用せず、木質系面材、製材というシンプル部材のみを組み合わせて高耐力を実現していることが特長だ。

幅900mmの「タフ900」は壁倍率4.5倍の大臣認定を取得しており、幅600mmの「タフ600」は壁倍率3.8倍、幅455㎜の「タフ455」は壁倍率3.5倍の3種類をラインアップしている。

壁倍率が高強度なだけでなく壁変形率が1/15以下なので”ねばり”があり、木質パネルの中では唯一、限界計算に対応することができる。

袖壁や、狭小の耐力壁など、これまで耐力壁としてカウントできなかったところの柱間に、タフボードをはめこみ施工をするだけで耐力を確保できる。

また、断熱材やホールダウン金物などと干渉しない設計で、簡単に取りつけられる。他社の木質系のパネル製品に比べて、安価な価格も支持を集める理由の一つとなっている。

「一度使用していただけるとリピーターになる方が多い」(同社)。

”軸組工法”の洋風「デミックモンガー」(左)、日本建築伝統工法、和風”落込板工法”の「板蔵」(右)
在来木造を分解しパネル化 計画通りに工事進行

記者の目

タフボードは、特殊な部材は一切使わず、シンプルな部材の組み合わせの工夫で、高耐力を実現する耐力壁だ。シンプルな部材のみで構成されているため、他の耐力壁と比べて低価格であることも支持を集める理由の一つとなっている。同社では、タフボードを単品で販売するだけでなく、クレーンで吊っても変形しない強みを生かして、ユニット化、パネル化に取り組み、建築の可能性を広げる取り組みも強化している。住宅の高性能化、また職人不足などに対応し、木造住宅の現場には待ったなしで、施工の合理化が求められている。そのソリューションの一つとして引き合いが増えていきそうだ。

DATA

商品

タフボード

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会社名

株式会社ビスダックジャパン

ホームページ

https://www.visdac.co.jp/