ATS(アンカータイダウンシステム)

300kN超の引抜力に対応する ホールダウンシステム


中高層建築物では、地震や台風などの水平力が作用すると耐力壁に大きな浮き上がり力が生じるため、既存のホールダウン金物では設計できないことがある。

こうしたケースに対応するため金物メーカーのタナカが、ツーバイフォー工法の中高層建築の普及拡大を見込み、開発したのが高耐力ホールダウンの新システム「ATS(アンカータイダウンシステム)」だ。

各階の耐力壁をロッドで連結し、座金プレートで耐力壁の上部を押さえつけることにより、地震や強風時に生じる引き抜き力に抵抗し、耐力壁の転倒を防止する。

  • 北米のツーバイフォー高層建築などで普及するATS。タナカでは、形状を見直し、日本市場で使いやすいように改良を図った

  • 4階建てのツーバイフォー建築に設置するATSのイメージ

  • 各階の耐力壁をロッドで連結し、座金プレートで耐力壁の上部を押さえつけるというシンプルな機構を採用。施工性にも優れている

  • 「ATUD(テイクアップ・デバイス)」と呼ばれるバネ式の変異補正機構

    ■記者の目

    近年、利用期を迎える国産材の活用促進を図ることなどを目的に、中大規模木造を建てやすくする法改正や環境整備が進み、中大規模木造市場への注目度が高まっている。建築費の高騰や職人不足などの要因により、RC造やS造などと比べ、木造の優位性が顕在化し、老健施設や事務所などを木造で建てる事例は着実に増えている。また、敷地面積が限られる都市部において木造で多層階住宅を建てるニーズも高まっている。ただ、木造の中大規模化、とくに高層化を実現するためには、より高強度な耐力壁や金物などが必要になる。こうしたなかで、タナカが販売を強化しているのが、ツーバイフォー建築の高層化に対応した高耐力のホールダウンシステム、ATSだ。北米の木造高層建築などで普及しているアンカータイダウンシステムという考え方を取り入れ、部材などを改良し日本市場向けにより使いやすくした。ツーバイフォー建築の中大規模化、高層化を進める工務店などにとって強力な武器となりそうだ。

    商品名 ATS(アンカータイダウンシステム)
    価格 お問い合わせください
    発売 株式会社タナカ

    • コメント
    • facebookコメント