2018.2.19

(一社)日本サステナブル建築協会 断熱改修が血圧の低下や夜間頻尿の低減に効果

スマートウェルネス住宅等推進事業の調査で中間報告

国土交通省の事業として実施している「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査」で、住宅の室温と起床時の血圧などとの関係が明らかになってきた。室温の低い住宅に住む人ほど起床時の血圧が高く、動脈硬化指数や心電図異常も多い。夜間頻尿リスクが高いことも分かった。さらに、断熱改修によってこうした症状が改善することも明らかになってきた。

(一社)日本サステナブル建築協会は、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業の支援を受け、住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響について調査している。医学や建築環境工学の学識者によるスマートウェルネス住宅等推進調査委員会(委員長:村上周三 東京大学名誉教授、(一財)建築環境・省エネルギー機構理事長)を設置。断熱改修を予定する全国約1800軒の住宅と居住者約3600人を対象に、改修前後における居住者の血圧や生活習慣、身体活動量などへの影響について検証を進めている。2016年度までに、断熱改修を予定する住宅1680軒、居住者3441人の改修前の調査を実施。断熱改修を実施した住宅403軒、居住者676人の改修後の調査も行った。

今回、これまでに得られたデータに基づいた検証結果を中間報告として発表した。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。